2007年8月31日金曜日

イグジステンズ クリストファー プリースト

81240618 クリストファー プリースト全部読み中です。同名映画のノベライズ。内容は、映画とまったく同じ。映画の気持ち悪さも、見事に表現してありますが、これは映画の勝ちでしょう。★★



2007年8月30日木曜日

文明怪化 完四郎広目手控 高橋 克彦

Kansirou4 本物の東京日日新聞の記事とイラストを使って、事件を捜査。この絵が、小説を保たせてます。新聞という概念が日本に登場。お馴染みの面々に、完四郎がアメリカから帰ってきて、シリーズ4冊目です。★★★



2007年8月29日水曜日

神は妄想である―宗教との決別 リチャード・ドーキンス

Kaminasi ドーキンスらしい、神はいないんだという本です。非常に勇気が必要で、この本を出すことは危険でもあると思います。作者の勇気には、経緯を表意しますが、内容に説得性がないように思えます。ぼくも、神も、仏も、霊も信じていませんが、そんなぼくでも説得性がないように感じてしまう。それと、毎回日本人なら感じているであろう、日本人との宗教観の違い。
死後の世界や、霊や、占いなど、超自然なら信じるという日本人が多い中、日本人には、不可知論のほうが早急に必要な気がしました。★★★



2007年8月28日火曜日

千年、働いてきました 野村進

Sennen 飛鳥時代から続く、宮大工の会社。文字通り、世界最古の会社です。日本には、300年、400年と続く職人の会社がある。そんな会社の存在証明を、もの作りというキーワードで取材した本です。なので、伝奇的な要素を期待している人には、はずれですが、元気なもの作り日本の伝統がどこにあったのかの手がかりはつかめます。金箔を延していた会社が、携帯の中枢部分に必要な技術を伝統の中で開発していくなど、実例も満載です。★★★★



2007年8月27日月曜日

不確定世界の探偵物語 鏡明

Kagamitantei ハードボイルドとして、十分読み応えがあります。そのうえ、ブレードランナーのような世界観も楽しめるという、いうことのないミステリーに仕上がってます。世界に1台のタイムマシンを所有する顔役と、彼の元から送り込まれた美貌の相棒。世界はタイムマシンのせいで、不安に満ちていますが、彼だけは自分のアイデンティティで、混乱の中を事件に迫ります。★★★★



2007年8月25日土曜日

逆説の日本史 14 近世爛熟編-文治政治と忠臣蔵の謎 井沢 元彦

Gyaku14 今回は、忠臣蔵、徳得主義、徳川時代の明や、朝鮮との関係などです。商業を悪としない、考え方が近代化を開いたというのは面白かったです。★★



2007年8月21日火曜日

トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタデイ アラン・ディーン・フォスター

Transfo2 映画の前日譚です。何故、地球にトランスフォーマーたちがやってきたのかが書いてありますが、登場人物が馬鹿すぎ。くだらない、冗談で話しが少しも進みません。登場人物全員が、「うんざり」が口癖、読む方がうんざりします。★



2007年8月19日日曜日

逆転世界 クリストファー プリースト

02209 クリストファー プリースト一気読みで、再読してみました。物理法則が変わってしまうと、世界認識が人間に影響を与えるのか。人間は人間ということで、再読でも十分面白く読めました。目的や、使命を信じている立派な人間が珍しくでてきますが、やはり役に立たない。プリーストの登場人物の小ささは徹底してます。★★★



ドリーム・マシン クリストファー・プリースト

16930191 今回も、プロットや、描かれた世界は面白いのに、出てくる男女がストーカー。おまけに最後は現実逃避と、情けない限り。たまには立派な人が出てきてもいいのに。★★



2007年8月16日木曜日

魔法 クリストファー プリースト

Glamour 読み進んでいくうちに、違和感と事実の混在が始まるのは、双生児や、魔術師と同じです。ただ、男女間のことを、この作家が書くときの、悲惨さは異様です。しかも、今回は旅先での出会いが延々と続くために、読むのが非常に辛いです。日常のちょっとしたこと、食事や睡眠や、散歩やそんなことを、これほど辛く感じているのだとしたら、酷い人生なのでは。作家の資質の根底が問われる問題のようです。★★★



ファストフードが世界を食いつくす エリック シュローサー

Mackowai 「おいしいハンバーガーのこわい話」が大人気らしく、図書館で借りようと思ったのですが、予約で一杯です。仕方がないので、その元ネタといわれる本書を借りてみました。マクドナルドは危ないよという話しではなくて、「アマゾン・ドット・コムの光と影」や、「あなたのTシャツはどこから来たのか?」と同じテーマでした。中央に高度なシステムを作ることで、末端の作業員は何の技能も持たない低賃金労働者で、OK。需要は、子ども向けのコマーシャルで、自分たちで作っていく。政府の補助金をどんどん受けて、自由競争を止めてしまい、社会を変えていく。
学校の教科書さへ、寄付を行い、内容も自分たちに有利に変更していく。そんな、企業の姿が浮かび上がってきます。



2007年8月14日火曜日

スペース・マシン クリストファー・プリースト

Spacemac プリーストは、凄い作家ですが、この作品まで誉めてる人には疑問。ウエルズのパロディになっていますが、複線もなく次々と、ウエルズ・オマージュが登場します。引き回しは、19世紀の男女ですが、登場人物として、何の魅力もありません。この辺りが、最近の作品と違うところでしょう。★



2007年8月13日月曜日

淡路町でジャコビニ流星群

神田淡路町の公園から、ジャコビニ流星群の観測です。13日2時から、2時半まで、30分間。60度ぐらいの北の空に、東から西方向へ、2個飛んでいきました。1個は、かなり明るかったです。照明付きの都会の公園でも、ある程度は彗星観測は可能です。
蚊の被害も2カ所。コンビニで、ビール買って帰りました。



2007年8月10日金曜日

中原の虹 第三巻 浅田 次郎

Niji3 勇敢な馬賊、張作霖といった華々しい話しが、2巻までで終了。たっぷりと政治の話しがでてきます。しかし、奉天に対する取材がきっちりと、作品に生かされて、こういった文章も書けるんだと、ちょっと驚きました。蒼天の昴で語られた、北京と、本作で細かく書かれた中国東北部の2つの国土の違い。関内という言葉、2つの国土が1つの国として統合された北からの世界観、いよいよ2つの世界の闘いが始まります。★★★★



2007年8月9日木曜日

江戸の妖怪事件簿 田中聡

02796704 夏の夜は、怪談。と想ったのですが、怪異に江戸時代の人がどう対処したのかという、世相史でした。でも、今住んでいる、淡路町2丁目の怪異がでてきて、ちょっと嬉しかったです。何でも、雨の日に道で妖怪に会えるみたい。すれ違う人に気をつけなければ。★★★



2007年8月8日水曜日

ゴーレム100 アルフレッド・ベスター

02800477 「虎よ!虎よ!」のべスターです。22世紀の未来、イドの怪物が暴れ回ります。深層意識が産み出したゴーレム、ついには世界中が意識改革により変化していくという、超思弁小説。★★★



2007年8月7日火曜日

居眠り磐音 江戸双紙 陽炎の辻 佐伯 泰英

Inemuri NHKドラマになったので、読んでみましたが、主人公を含め魅力的な登場人物もいないので、面白みも半減。読みやすい、痛快時代劇といったところ。★★



2007年8月6日月曜日

トランスフォーマー アラン・ディーン・フォスター

Transefo いきなり開始から人が死にます。米軍の海外基地が攻撃され、やっぱハリウッドと思ったのですが、その後テンションがた落ち。登場人物は、モテない車の欲しい高校生に、パンク姿の天才美人ハッカーにと、おきまりパターン。話しの展開はのろのろだし、映画見に行くのやめました。★



2007年8月5日日曜日

大人の夏休み

Ca330129 今年は、大人の夏休みやってます。まず、マテ貝を捕りに行ったし、河でカヤックに乗りました。初めて、カブトムシも捕まえたし(すぐに話してやりましたけど)、青春18切符を使って、実家まで帰ってみました。乗った時間14時間半。途中、浜松や、米原、岐阜で途中下車。大幅に回り道して、ローカルな赤穂線も乗ってみました。写真は、赤穂線の車内。バスみたいに料金表が載ってます。
5年前だったら、移動は最速・最短、各駅停車なんて絶対に乗らなかったし、楽しめなかったと思えます。この年になって、ようやく楽しめるようになった、大人の夏休みです。



2007年8月4日土曜日

奇術師 クリストファー・プリースト

31352725 「双生児」も濃かったですが、この作品も濃いです。ふたりの奇術師がライバルとして、傷つけながら、瞬間移動を競います。ニコラ・テスラも出てきて、伝奇的な要素もばっちり。幻想小説として、読み応えあります。★★★★



2007年8月1日水曜日

サンティアゴ はるかなる未来の叙事詩 マイク・レズニック

Saitiago 宇宙を股にかけた、賞金稼ぎ、情報屋、賭博師。究極の賞金首、サンティアゴの正体とは。という訳ですが、ガンアクションがあるわけではなく、人間ドラマに収まりました。★★