2008年6月29日日曜日

ブラックジュース マーゴ・ラナガン

Blackju 世界幻想文学大賞受賞の短編集です。沼に生きたまま沈めるなど残酷な処刑の瞬間、非常に人間らしい行動が現れれます。そんな日常感覚を、乾いた文で的確に表現してあります。★★★



2008年6月24日火曜日

ハイドゥナン 藤崎 慎吾

Okinawa潜水艇や、センサーの使い方など、ハードサイエンスの王道をいっているのに、肝心の部分が共感呪術ではついていくのが辛くなります。面白かったのか、面白くなかったのか微妙な読後感でした。★★★



2008年6月23日月曜日

エア ジェフ・ライマン

Air中央アジアのそのまた山奥の村に、人間の脳に直接データを送るエアというシステムが1年後に入ってくる。そんなお話ですが、実際には物語の最期に出てくるだけで、その前にインターネットに繋がったスマートテレビが村に置かれ、そのテレビを通じて世代、習慣、生き方が否応なく変化していく、その変化の物語です。デジタルデバイドとか、そういったレベルのものでなく、否応なく世界経済に直結される村の暮らし。それは、ガソリン値上げにどうしようもない、東京とまったく変わりません。ローカルなものを世界に対して発信していく姿は、殆どの日本人を越え、村人の世界活は激減していく様子はリアルすぎて読むのが辞められません。★★★★★



2008年6月22日日曜日

カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック 世界のレシピ109種

Curryこの本、実際に営業している有名カレー店のレシピが、掲載されています。ぼくが週に1回は通う御茶ノ水のエチオピアのレシピも載ってます。どれも時間がかかって、とても家庭ではできそうにありませんが、そういった調理方法の知識というものは十分に読み物になるのでした。★★★



2008年6月20日金曜日

あたしはメトロガール ジャネット・イヴァノヴィッチ

Metorogirlステファニー・プラム・シリーズのイヴァノヴィッチの新シリーズです。テンポもよく、主人公の壊れ具合、1人称で語られる、女性が主人公の物語と、ステファニー・プラムそっくり。ただ問題は、翻訳が悪い。さすがに呆れたのが、172頁。「あたしもつられて微笑んだ。こうして少し距離をおいて思い起こすと、たしかに非現実的なおかしさがある。」これが、普通以上にぶっ飛んだ女性が頭の中で考える言葉でしょうか?全編こんな感じで、かなり笑える部分もげんなり。なんとかしてくれ★★



2008年6月16日月曜日

WORLDWIRED―黎明への使徒 エリザベス・ベア

Worlddwired終決の3巻目。2巻を読んだ時点で、この終わり方がほぼ予想できて、そのまま予想通り終わってしまいました。人工知能は、市民権をとり。宇宙人とはファーストコンタクトが可能になり。地球政府構想に目処がつき。老兵は去って、新しい世代が活躍する場ができる。主人公の40代女性という設定も活かせてなく、どうしてこうした設定になったのか謎のまま。きちんと終わらなかったは寂しいです。★★



2008年6月13日金曜日

デセプション・ポイント ダン・ブラウン

Point上下2巻ですが、2時間で読めます。まるで映画のようです。軽くて迅速、読みやすい。疲れているときにどうぞ。★★



2008年6月11日水曜日

イスタンブールの群狼 ジェイソン・グッドウィン

Isutanミステリーとしては、とても成立してないのですが、19世紀前半のイスタンブールを描いた小説としてはピカイチです。街が主人公、街が犯罪を作る、そんな犯罪が読めます。★★★★



2008年6月10日火曜日

シャドウ・ダイバー 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち ロバート・カーソン

Uboatレックダイビングとは、海底に沈む沈没船に潜るスポーツ。水圧や、視界のないこと、船内からでれなくなるなど、とにかく危険なスポーツのようです。海底で偶然見つけたUボートを特定するため、仲間が事故で死ぬ中、船名の特定のために、歴史の溝に踏み込むダイバーたちのドキュメントです。普通の人が過去の歴史との繋がりを感じ歴史観を持つまでが見事に描かれてます。★★★



2008年6月9日月曜日

秋葉原でニアミス、30分違いでした

Ca330082今日は、家を出たのが、12時20分で、秋葉原のワイズマートではなく、湯島図書に向かいました。なので、ちょうど、湯島図書館から秋葉原へ向かっている時に横をトラックが通り過ぎていった感じです。秋葉原に着いたときは、街中大騒ぎ。写真が問題のトラックです。空には、ヘリが6台ぶつからないように、環を描いて飛んでました。今は、16時ですが依然として中央通りは交通規制。野次馬に取材陣でいっぱいです。直接ワイズマートに行っていたら、たぶんちょうど問題の時間帯で、怖い話しです。



2008年6月7日土曜日

ナイフ投げ師 スティーヴン・ミルハウザー

Kif達人が芸を磨き、思想を深め、そして行きすぎる。そんな途中で止まることをしらない登場人物たちが、それでも考え続ける、絶対にハッピーエンドはなし。そんな淡々とした乾いたお話が短編でいっぱいです。