2009年11月28日土曜日

傷物語 西尾 維新

傷物語 (講談社BOX)これって、正統派学園ラブコメ、吸血鬼とのバトルものです。マンガを小説にするってこういうことなんですね。実によくできてます。まるで、マンガのような小説ではなく、マンガをきちんと計算して小説にしてあります。伏線も、戦闘新ーンも、学園の運動場を戦闘の舞台に選ぶのも、吸血鬼とのラブコメもとにかく見事。西尾 維新が500万部も売れている理由よくわかりました。★★★★



2009年11月26日木曜日

フラグメント 超進化生物の島 ウォーレン・フェイ

フラグメント超進化生物の島 (ハヤカワ・ノヴェルズ)ゴンドワナ大陸から分裂したまま孤立した小島に、シャコにそっくりの生物から進化した生物群がいた。というわけで、U.Sの科学者群が島に乗り込んで、殺されて、知的生物が発見されて、最後は島が地震で崩壊。進化論も、人間の思考とごちゃにされ、科学者もまるで科学していません。映画のようで凶暴な生物の描写だけは一流です。★★



2009年11月24日火曜日

雪印 粉チーズ(マイルド)でナポリタン

Konatizu トマトケチャップで、ナポリタンを作りましたが、パルミジャーノ・チーズをおろしてかけると、高級すぎる味。そこで、スーパーで、雪印 粉チーズを買ってみました。これが、当たり、実に安っぽいけど、B級のいい味がします。高級すぎる味も考えものです。



2009年11月22日日曜日

センゴク兄弟 東郷 隆

センゴク兄弟美濃の土豪・仙石家が、秀吉に見いだされ、大名家として世に出る前の前日譚と後書きにはあります。実際は、竹中半兵衛の稲葉山城乗っ取りと、その際の仙石家の動向で終わっています。しかし、当時の風習や習俗、それにのっとる人々の考え方が小説の中心です。ちょっと難しすぎとは思いますが、できるだけ想像して読んでほしいという作者の意気込みが伝わります。★★★


2009年11月21日土曜日

くちなわ坂 とげ抜き万吉捕物控 東郷 隆

くちなわ坂とげ抜き万吉捕物控も、3冊目。ようやく作者がやりたかったことが、読み手にもわかり、表現も落ち着いてきた気がします。江戸と、明治を結んでその両側で生きてきた人物の目から見た、風物詩を、そのまま読み物に。しかし、登場人物が見えてこなかった前作までと違い、登場人物に厚みがついてきたようです。合わせて江戸の風物の書き込みも身近に感じられるようになってきました。彰義隊のような大物ではなく、身近な事件を扱ったせいかもしれませんが。とにかく、急に面白くなってきました。★★★

2009年11月20日金曜日

レンコンのきんぴらは美味しい

Rimg0009 知り合いから教わりました。レンコンのきんぴら。レンコンを、輪切りではなく、縦に切るのがコツです。サクサクした舌あたり。ゴボウと半分半分で作ってみました。白ゴマのすったのを、いっぱいかけて。



零崎軋識の人間ノック 西尾 維新

零崎軋識の人間ノック (講談社ノベルス)零崎一賊の2番手、1番まともそうな殺人鬼だったはずの軋識が、2つの顔を持っていたとは。しかも、その性格ゆえに、戦闘力が鈍っているのも、ほとんど全編戦闘シーンというのも物語を引き立ててます。夢枕 獏の格闘ものみたい。ミステリー風味を辞めて大正解なのでは。★★★

11gのビデオカメラを買いました

31nn5r4b1nl__sl500_aa280_ このビデオカメラ、11gしかありません。これを、凧や、風船に取り付けて空撮しようと思ってます。640×480、秒15コマ。USBから充電して、データは内部メモリに保存されます。しかし、ボタンがついていて、服のボタン穴に取り付けられるようになっている上、指輪型の磁石でスイッチを入れたり切ったりできます。完全な盗撮用具で、ちょっと恐ろしいでき。夜の暗めの室内でも意外に写ります。これもって、職質とか受けたらあせるだろうなと、持って出かけられません。



きみとぼくが壊した世界 西尾 維新

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)劇中劇のように、小説の中に入れ子で小説が入ったミステリーという趣向ですが、その前に中身が酷すぎです。★

2009年11月18日水曜日

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 ジャック・フィニイ ロバート・F・ヤング

時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)60年代70年代の時間をテーマにしたSF短編集です。9作、全てが新訳。当たり前ですが、ノスタルジーに満ちてます。でも、こういった味わいならニューヨーカーのほうが上ですね。★★★

ひみつの海 アーサー・ランサム

ひみつの海 (アーサー・ランサム全集 (8))「ツバメ号とアマゾン号」第8巻です。お馴染のメンバーに、赤ちゃんだったブリジットが加わり、それに新しい土人4人が参加、ウナギ族が結成されます。土人の力を借りて、島々を周り、地図を作り、湖沼の航路を探検します。1巻目の楽しさが戻りました。永遠の夏休みです。★★★★



2009年11月17日火曜日

零崎曲識の人間人間 西尾 維新

零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス)戯言シリーズのスピンオフ。零崎家族が主人公です。戯言シリーズのストーリーも補てんしてくれます。無差別殺人鬼が集まって作った家族という、無茶苦茶な設定ですが、自分しかわからなくてもルールを作って生きていくのは大変です。そんなルールとスタイルのお話。★★



神田・淡路公園の桜の樹

Rimg0004 毎年、淡路公園の桜で花見をしている方も多いのですが、淡路公園は例の41階建てビルで工事中です。しかし、あの桜は残るようです。来年は工事で花見はできないと思いますが、復活を期待してます。



2009年11月16日月曜日

グリム姉妹の事件簿2 学校の怪事件 マイケル・バックリー

グリム姉妹の事件簿2 学校の怪事件 (創元ブックランド) (sogen bookland)全員が、おとぎ話の登場人物という、シリーズ2巻。今回は、どんどん人が死んでいきます。怪物たちの直接的な暴力。たいした謎もなく、ストーリー的な謎の解明が重点になってきます。白雪姫の格闘技とか、意外性もなくてちょっとつまらなくなってきました。★★

2009年11月15日日曜日

名古屋で普通のショウガ焼き定食

Ts3k0042 名古屋で定食というと、エビフライ定食や、味噌カツ定食ですが、名駅近くでやっとみつけました、ショウガ焼き定食。サンロードの喫茶店、ふる郷。ちなみに、昨日夜から東京に戻りました。



クリスタル・レイン トバイアス・S・バッケル

クリスタル・レイン (ハヤカワ文庫SF)植民惑星に進行してきた異星人を足止めするため、ワームホールを破壊、EMPで惑星の電子装置を壊して文明が退化した世界。19世紀なみの、鉄道、飛行船、蒸気自動車、電信といった科学力。生き残った異星人が神を演じるアステカ文明と、イギリス風の文明世界が対立。ロストテクノロジイや、300年が大した時間でもない、強化人間、自己修復機能を持った宇宙船、とにかくこれだけ詰め込んでも、ハードもしなければ、冒険小説としても中途半端。3分に1回はSFしますが、読んでも面白くないのはなぜでしょう???★★

ダブルダウン勘繰郎 西尾 維新

ダブルダウン勘繰郎 (講談社ノベルス)探偵小説が推理を否定し、決断力を重んじる。手段は面白いのですが、小説としては楽しめませんでした。★

2009年11月14日土曜日

タワーズライツ2009始まりました

Rimg0029 ぼくが制御システムを作成している、名古屋タワーズライツが、今日から始まりました。1月6日まで点灯してます。名古屋にお立ちよりの際には見てください。



2009年11月12日木曜日

ネコソギラジカル 十三階段 赤き征裁vs.橙なる種 青色サヴァンと戯言遣い 西尾 維新

ネコソギラジカル〈下〉青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)戯言使いシリーズ最終巻、3冊。最早、事件に巻き込まれるのではなく、自分自体が事件を引き起こす側になり、推理小説の殻を脱ぎ捨てて、人間ドラマになってます。戯言使いは、誰のために戯言を使うのか、戯言自体が強力な兵器となって登場します。最後は、無理やりのハッピーエンド。こんなに人が死んで、いいのか疑問ですが、読後感は悪くないのが不思議。★★★

2009年11月11日水曜日

真庭語 西尾 維新

真庭語―初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)個人主義で、技・至上主義の、一匹狼の忍者集団、真庭。12人の棟梁を決めるための、判断基準とはなんなのか。個性と、人格、社会に対するアクセス方法が、人間性として問われます。生き死にを主体にする、忍者集団を率いる力とは。こういった短編、意外にこの著者にあっているんじゃないでしょうか。★★★



2009年11月10日火曜日

寿がきやの台湾ラーメン、なう

Rimg0026名古屋の ホテルで、徹夜後に、「寿がきやの台湾ラーメン」なぅ



地球移動作戦 山本 弘

地球移動作戦 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)映画「妖星ラゴス」の山本バージョン。結構、ハードSFしています。どちらかというと、ジュブナイル気味で人類の明るい未来は挑戦と希望といったテーマを、どうどうとハードさせてます。最後は、いちご白書ばりに、みんなで歌いながら試練を潜り抜けます。軽く読むには、間違いなしの王道小説です。人工知能や、宇宙開発における小惑星の使い道など、細部の小道具の多さはさすがです。★★★

しるこサンド

Rimg0021 名古屋土産として依頼されたお菓子「しるこサンド」。買ってみましたが、別に普通のお菓子です。クラッカーのちょっと甘めの奴。中に、お汁粉の粉が入っていて、微妙に香りがします。名古屋名物だそうですが、買って帰るほどの価値が?まあ、安いので助かります。



2009年11月9日月曜日

ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 西尾 維新

ヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社ノベルス)今回は、ハードボイルドしてます。巻き込まれ、知り合いが被害にあい、きっちりと報復をするという戯言師には似合わない展開。大丈夫なのか?しかし、今までで1番プロットが安定してます。★★★

2009年11月8日日曜日

AL AVIS でちょっとユッタリ

ホテル生活が続いて、起床時間がばらばら。きちんと眠れません。仕方がないので、朝食探し。大名古屋ビル地下でこのお店を見つけました。マロッキーノに、クロックムッシュ。朝、9時過ぎなのに、他に人もいないのでゆっくりできました。ドトールは煙草の匂いが凄いので、こちらのほうがよさそう。



山崎パン 厚焼きソフト 豆乳使用

Bea33051d25 何故か、最近、母親の中でブームだそうで、ぼくも食べさされました。卵と、ミルクの代わりに、豆乳の香り。普通と思いつつ、香りはやっぱり、ハズしている気がします。豆乳ブームの間違った製品ぽいのですが、母親のブームの間は出荷を続けて欲しいものです。



九重の雲―闘将 桐野利秋 東郷 隆

九重の雲―闘将 桐野利秋薩摩の人切り半次郎こと、中村半次郎。西郷隆盛を無理やり、西南戦争に参加させ殺した男。変わり者の薩摩の中でも、もっとも恐ろしい男。そんなイメージで語られてきた、半次郎の実在の日記をもとに、新しい半次郎像を作り上げています。これだけの男が、暗殺に手を染め、京の町を散歩と称して暗殺の下見をしていたというのが、どうも納得がいかないのですが、幕末、明治を半次郎を通じてみることで、ちょっと違った視線で体験できました。今まで著者が描いてきた、戊辰戦争ものとは一味違う、内容の濃さです。こういった本があるから、時代劇はやめられません。★★★★

2009年11月7日土曜日

サイコロジカル 兎吊木垓輔の戯言殺し 西尾 維新

サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)今回は、山奥の秘密研究施設で殺人事件。やはり天才科学者ばかりというモチーフですが、次作品への橋渡しが多く、中途半端。続きに期待します。★★

2009年11月6日金曜日

名古屋で東京のイタ飯、デリツィオーゾ イタリア・エビス トーキョー

0016_p 名古屋なのに、恵比寿のお店へ。一応、コースで頼んだのですが、味が薄すぎ、塩味がまるで効いてない。コショウも効いてないし、唐辛子もダメ。太いパスタにオリーブオイルがべっちゃり。メインのお肉はまあまあでしたが、全体に薄味。何より香りがない。お酒のみには、ものたりないお店でした。



2009年11月4日水曜日

化物語 上 西尾 維新

化物語(上) (講談社BOX)とりあえず、上巻だけ。究極の選択を行うために、日常に潜む、妖怪や怪異を登場させましたが、それがうまく成功してます。極限、究極の選択、日常の中でそれを常に選択し、選んでいかなければならないというテーマが怪異憑きというモチーフにマッチして、それを恋愛とかでカバーしてますが、恐ろしい小説でした。下巻も楽しみ。今までの、西尾 維新の中では1番の出来。★★★

刀語 第1話 絶刀・鉋 西尾 維新

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)山田風太郎チックな時代劇です。しかし、刀を持たない剣士が主人公で、チャンバラになりません。出てきた忍者も超人で、忍者武芸長してますが、落ちだけでなく、勝負の表現もつまらない。戯言もなく、ちょっと期待外れ。★



2009年11月2日月曜日

名古屋駅でモーニング

Konparumorning 名古屋駅地下街テルミナにある、喫茶店コンパルでモーニング。コーヒーと、卵とキャベツのホット・サンド。結構、べちゃベチャで卵が滴ってきます。朝の朦朧とした頭には、食べにくいです。510円。



ゾティーク幻妖怪異譚 クラーク・アシュトン・スミス

ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)ムアコックに影響を与えたという、ゾティーク幻妖怪異譚でくくられた短編集です。アーカム・ハウス社から全て出されていると書けば、だいたいの作風もわかっていただけると思います。大瀧啓裕訳、もちろん、著者の経歴から作品傾向まで、長い後書きがついていて、十分な資料になります。戦士よりは、魔術師が強大な力を持って、背徳の限りをつくしてますが、表現力が抜群で、読み応え有りました。ラグクラフト、ムアコック好きな方ははまりますよ。★★★



2009年11月1日日曜日

木曜、金曜日は、ニコライ堂のバザーです

Rimg0035 今週、木曜、金曜日は、ニコライ堂のバザーです。お昼は、ピロシキというのが、毎年のメニュー。木曜日は、10時から16時。金甌日は、10時から、15時開店です。



マリアナ機動戦〈1〉―覇者の戦塵1944 谷 甲州

マリアナ機動戦〈1〉―覇者の戦塵1944 (C・NOVELS)日本軍も、レーダー、誘導ミサイルなどの新兵器が整い、いよいよマリアナ戦が始まります。今回は、そんな日本軍の動向で終わってますが、現場に新しい兵器を導入する難しさがいい味をだしています。★★★