2012年2月13日月曜日

「ラーメンと愛国」速水健朗

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)佐藤健志の「ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義」を思い出しますが、それほど固い本でもなく、ラーメンを文化の中で見直し、国民食としてのアイデンティを読みなおしてみようといった内容です。最近の、作務衣を着た行列のできるラーメン店を、作務衣系と名付け、ラーメンポエムの成立や、現在のブームにテレビが果たした役割などをまとめてくれています。ぼくは、行列店には入らないし、ビールと餃子を注文して、海老そばかチャンポンかを悩むような人間なので、関係はないのですが、それでも楽しく読めました。浅田彰の「J回帰」論を、拉麺(作者の作務衣系のお店の表記、こうした捉え方面白いです)で扱ってみた本として、題材をラーメンにしたために、身近に感じられる点、面白い本でした。★★★

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