2012年10月17日水曜日

宋時代に世界は自由化された「中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史。 」與那覇 潤

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史中身を誤解されないように書いておくと、中国は、宋時代に開国、身分制をなくし、職業選択の自由化を行い、競争社会になった。貿易も自由。西欧も、イスラム世界も、世界はこれを追いかけている。日本は、江戸という鎖国、身分制、職業選択なし、その代わりに全員で貧しく暮らす世界を選んだ。しかし、さすがに無理があって、宋時代の中国と同じ制度に向かっている。といった内容です。歴史観に歴史の進歩を持ち込んだのはどうかと思いますが、歴史が現在の問題を解決するのに役に立つという強い信念は面白いです。久々に、面白い歴史書です。歴史観が正しいか間違っているかという問いかけ自体がナンセンス、学問体系としてどうかで判断すればこれは立派。★★★★

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