2010年9月30日木曜日

「絵で見る十字軍物語」塩野 七生

絵で見る十字軍物語19世紀の挿絵画家、ドレの挿絵100枚に、解説をつけた、簡略版・十字軍史です。とにかく、悲惨。宗教戦争なので、殺しまくってます。いよいよ始まる、十字軍物語楽しみにしてます。この本は、知っていることしかなくて絵もキリスト教徒的概念を思い知らされる内容。ちょっと引いてしまいました。★★★

2010年9月29日水曜日

「「標準模型」の宇宙 現代物理の金字塔を楽しむ」ブルース・シューム

「標準模型」の宇宙 現代物理の金字塔を楽しむ宇宙論の本ではなく、素粒子物理学の基本概念をとにかく丹念に解説してある本でした。リー群、ゲージ理論、ヒッグス場、質量がどうして存在するのか、などについて徹底的に順序良く解説してあります。1ヶ月近くかかって、ようやく読了。勉強になりました。★★★★

2010年9月28日火曜日

この4作の中ではまあまとも「零崎人識の人間関係 零崎双識との関係」西尾維新

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)明らかに、粗製乱造。フジテレビの番組映画化のような、4作同時発売。あざとすぎると思いましたが、内容も前に読んだ2作はそれ以下という酷い出来でした。しかし、これはちょっと面白かったです。もちろん、破綻してますが、それでも、この作者のいいとこrぽがでてる気がします。★★

2010年9月27日月曜日

ガードレールの根元

ガードレール ガードレールの根元って、こんなに頑丈だとは思いませんでした。重い、デカイ。
伊藤@b-mark さんから、工事の時に臨時に置いたものだと教わりました。なるほど。



2010年9月26日日曜日

始末屋ジャックシリーズ「神と悪魔の遺産」F・ポール・ウィルスン

神と悪魔の遺産〈上〉―始末屋ジャック (扶桑社ミステリー)今回は、ホラー色なし。アラブ人組織と雇われ傭兵、日本人の凄腕調査官。ジャックは、単身組織と戦います。あいかわらず、読みやすいし、面白いのですが、ホラー色がなくなるのは寂しいです。★★★

「修道士の頭巾―修道士カドフェルシリーズ(3) 」エリス ピーターズ

修道士の頭巾―修道士カドフェルシリーズ〈3〉殺人の動機が鍵になります。歴史ミステリーならではの展開。ウエールズの裁判システム改めて調べてしまいました。★★★

2010年9月24日金曜日

「怖い絵3」中野京子

怖い絵3今回は、歴史を紐解いて、絵に埋め込まれた意味を解読しようという、非常にベーシックな手法。ナルホド度も高く、素直に楽しめました。★★★

「怖い絵2」中野京子

怖い絵2表紙にもなっている「アルノルフィニ夫妻の肖像」、どう考えても表情がおかしいし、この絵を描いてもらって喜ぶ人間もいないと思うんですが、そういう意味だったのか、と納得できればいいのですが、今回は変なのはわかるが、それが理由と言われてもちょっと納得できないという解説が多かったです。怖いの意味も拡張されすぐなのでは。★★★

2010年9月22日水曜日

Twitter小説「雨降りマージ」など、年刊ならではの編集です。「量子回廊」年刊日本SF傑作選 大森望/日下三蔵

量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)3巻目にして、ようやく年刊ぽくなっってきました。Twitter小説「雨降りマージ」以下、選び方が今年を睨んだ編成に。市川春子の存在を知ったのはよかったです。★★★



2010年9月20日月曜日

「マンハッタンの戦慄」 F・ポール・ウィルスン

マンハッタンの戦慄〈上〉 (扶桑社ミステリー)始末屋ジャックシリーズです。ニューヨークにインドから来た怪物が跋扈する。ジャックは、狂気のインド人と、怪物に一人で対決。とてもわかりやすく、一気に読めるエンターテインメントでした。いよいよ次は、ナイトワールドです。★★★

2010年9月18日土曜日

「宇宙飛行士オモン・ラー 」ヴィクトル ペレーヴィン

宇宙飛行士オモン・ラー (群像社ライブラリー)まるでラテンアメリカ文学のような、現実の把握方法。ロシアの宇宙飛行士の訓練方、幻の飛行、月面車の真実。現実と、非現実が混ざり合い、悲惨な現実の中、宇宙飛行士になりたい少年の思いが、ロシア社会の中で被曲していく様は絶品です。★★★★

2010年9月17日金曜日

「触手(タッチ)」F・ポール・ウィルスン

タッチ ナイトワールド・サイクルの1冊です。今回は、癒しの手を持ってしまった男が主人公。支払いの代価は高く、暴徒にも襲われますが、彼の信念は変わりません。最後はハッピーエンド。真お理解者がいれば、人生は大丈夫なんですね。★★★



2010年9月16日木曜日

まるで少女漫画で怖くないけど、大切な続編「闇の報復」F・ポール・ウィルスン

闇の報復 「キープ」で復活した魔人が再び登場。「リボーン」の続編にあたります。内容は、精神不安者の恋愛ものでとてもホラーとは思えない内容ですが、ナイトワールドへの大切な中継ぎ作品のようです。★★



2010年9月14日火曜日

パルプホラーの王道「リボーン  ナイトワールド・サイクル」F・ポール・ウィルスン

リボーン 「ザ・キープ」の続編です。ローズマリーの赤ちゃん、そっくりの展開ですが、ポール・ウィルスンらしい、淡々とした展開。限定された力。人間性の確認すべてが、無理なく入っています。ただ、怖くはないのですが。★★★



2010年9月13日月曜日

ドガのエトワール、舞台の男はパトロン「怖い絵」中野京子

「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)絵画の中に込められた、実は恐ろしいメッセージ。ドガの頃のバレリーナは、みんな金持ちのパトロン持ち。男が舞台で我が物顔。グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」は、聖アントニウス病、患者への最後の救い。恐ろしい、厳しい時代がそのままに残されていたんですね。★★★★

2010年9月12日日曜日

「楊令伝 14 星歳の章」北方 謙三

楊令伝 14 星歳の章流通を支配する梁山泊。周囲の国が敵になっていきます。流通によって、周囲の国との戦いを始め、ついには国境までを否定する、新しい国。最後の戦闘が始めりました。久々に、面白い展開。老人がどんどん死んでいきます。★★★

2010年9月11日土曜日

自意識過剰?「零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係」西尾維新

零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)平均的な人間、優秀な人間、異常な人間。普通の人間になりたい、他と違った人間になりたい。自意識過剰人間がいっぱい。ナイーブすぎて、小説としては身近なテーマでもついていけませんでした。★★

2010年9月10日金曜日

相模大野のお豆腐屋さんで、豆乳と、豆腐ゼリーを買う

豆腐屋さん 相模大野から女子美まで徒歩通勤。途中の遊歩道にある豆腐屋で、豆乳と豆腐ゼリーを買いました。豆乳はさすがに濃くて、口直しにコーヒーが必要になります。ゼリーは、豆乳、ヨーグルト入りとのことですが、普通のヨーグルト・ゼリーで、ちょっと残念な味。しかし、豆腐屋さんも進化してます。



ナイトワールド・クロニクル第1段「キープ」F・ポール・ウィルスン

ザ・キープ〈上〉 (扶桑社ミステリー)ナチスドイツが、ワラキアの城を占拠。そこには、人類の歴史と共に生きてきた吸血鬼の原型ともなった存在が。登場人物は類型的ですが、それが超自然とうまく絡まって、読むのが辞められません。★★★

2010年9月9日木曜日

「悪魔の花嫁」シーベリイ・クイン 大瀧啓裕 訳

悪魔の花嫁 (創元推理文庫)「黄衣の王」を読んだあとに、こちらを読んでよかったです。ホラーというより、探偵アクション小説。ただ、登場人物は悪魔崇拝者と、それと闘う正義の探偵です。しかし、神秘的なところはなし。パルプマガジンって、こういったものだったんだなぁと。★★

2010年9月8日水曜日

5人の能力がひとつになれば戦隊登場「天空のリング」ポール・メルコ

天空のリング (ハヤカワ文庫SF)AIと繋がった人類が、まるで1人のように行動し、シンギュラリティ社会を形成。そして、共同体は突然いなくなり、残されたのは共同体の遺産である匂いと手首の器官で話ができる3人、4人、5人グループが1人のように活動するグループ社会。もちろん、現在と同じ人間もいて、独人と呼ばれ能力で劣った2級市民になってしまっている。とにかく、アイデア満載、SFらしいSFです。しかし、5人組をそれぞれのキャラで1人称で書き分けようとしていますが、作家の能力的に無理のようで、誰が誰だかまったくわかりません。政治や、経済体制も単純そのもの。それでも、次回作に期待できる仕上がりです。★★★

2010年9月5日日曜日

ちょっと現代人の考え「海嘯」田中 芳樹

海嘯 (中公文庫)滅んだ宋を存続させようと、船に朝廷を移してさ迷う宋軍。お馴染みの文天祥のゲリラ作戦。緻密な歴史小説ですが、ちょっと判断が現代的過ぎか。★★★

2010年9月4日土曜日

テーマなしのラブロマンス戦闘小説「零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係」西尾維新

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)同時に4冊の発売ですが、どれから読んでもいいそうです。戯言の時には、一応、テーマがあったのですが、テーマもなくなり、超人的能力を持ったもの同士の戦闘小説になってます。ジャンプの漫画みたい。中学生や小学生がでてきて、大人のプロの戦闘従事者よりも強く、しかも、ラブロマンスという設定に無理がありすぎです。★★

スーパー、加賀屋湯島本店では、ビール券でお買い物ができます。

整理整頓してたら、ビール券が20枚も出てきた。しかし、ご近所に酒屋さんもないなと思っていたら、図書館帰りに聞いてみると、湯島の加賀屋では、普通に食品も買える金券として使えるそうです。早速、オイスターソースの高いのとか買って帰りました。

2010年9月3日金曜日

「代替医療のトリック」サイモン・シン、エツァート・エルンスト

代替医療のトリック「暗号解読」「ビックバン宇宙論」のサイモン・シンです。今回は、鍼灸、カイロプラティック、ホメオパシーなどなど、代替医療を徹底的に潰しています。プラセボ、プラシーボ効果しかなく、一部はかえって有害。効果があるものは、医療に取り入れられている。代替医療は、莫大な医療費用を使っているが、これを本来の医療に費やすべきだという内容です。これは、叩かれますね。しかし、まったく賛成です。代替医療従事者には、大問題でしょうが、やはり迷信、早くなくなって欲しいものです。★★★★