ちょっと下手「月面の聖戦 １ 下士官の使命」ジャック・キャンベル

「彷徨える艦隊」の作者ですが、盛り上げ方、主人公の描き方がヘタ。小説として、男のハーレクインっぽいものなのに、下手なのは困ります。次巻に期待。★★

警報とかのサイレンなどの学問だそうです「サイン音の科学 メッセージを伝える音のデザイン論」岩宮/眞一郎

危険を知らせるサイン、目覚まし、到着、どんな周波数がいいのか、どんな音色がいいのか、周りで音が鳴り続ける日本では、とても重要な学問になりそうです。★★★★

だいぶペギー・スー「ほんとうのフローラ (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)」イザボー・Ｓ・ウィルス

屋敷も執事も関係なくなって、フローラの人生はますます危なくなります。このあたり、ペギー・スーを感じさせます。しかし、あそこまでの悲惨さがなく、もう一声が超えられませんでした。★★★

動くものを手作りで「Making Things Move 動くモノを作るためのメカニズムと材料の基礎」Make:PROJECTS

電池などのエネルギーを使って、モーター等を動かし、軸受などを用意して、何かを動かす。ステッピングモーターの制御があったり、筐体を作るアルミ合金があったり、すべてのノウハウを得るには時間と労力がかかります。それを軽減してくれる本ですが、実例が乏しく、初めての人には辛いかも。読むのはもっと大変かも。公差とか、アルミ合金6061 7075などの知識も盛り込まれてます。★★★

久々の力作「なぜヤギは、車好きなのか? 鳥取環境大学のヤギの動物行動学」小林朋道

築地書店の方は、中身がどんどん薄くなってきてますが、これは力作。ヤギに絞ることで、思いが作品に盛り込まれました。この作者のいいところは、思いを動物行動学にそれを結びつけるところです。ヤギがいまだにいろんなことを教えてくれます。★★★★

土の校庭で遊べるのが貴重になってるとは、NHK技研公開のバスで見ました。

10冊も読めば書けそう「超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか｡ 」リチャード・ワイズマン

他人が研究した成果をいろりろと紹介してあります。厳密な実験もないし、説得力がない。もうちょっと、高いレベルを期待してました。★

夜の写本師の前述譚「魔道師の月」乾石智子

夜の写本師に登場した、ギデスディン魔法の創始者、キアルスと、大地の魔導師の二人がゆるい友情の元、世界を救います。どうも人物設定が安定しないんですが、それを補う魔法の魅力があります。次はどんな魔法と、魔導師を見せてくれるのか楽しみです。★★★

ナショナル麻布マーケット、復活！

昨年閉店した、広尾のナショナル麻布マーケットですが、いよいよ復活のようです。ハムの量り売り、よく買ってました。

今回の当たりはオシキタケヒコ「原色の想像力〈2〉 創元ＳＦ短編賞アンソロジー 」大森望／日下三蔵／堀晃 編

全員が新人のSFコンテスト。今回の当たりは、オシキタケヒコでしょうか。すでに上手いのレベルです。★★★

最後は闘いなし「史記7 武帝紀」北方謙三

最終巻です。武帝が亡くなって、闘いも終了。蘇武は国に帰り、李陵は蘇武の家に住み着きます。最後は、国とは何か。まだまだ、国とは何か論争が続きそうです。★★

アバター対応「映像の原則 新装版 ビギナーからプロまでのコンテ主義」富野由悠季

10年ぶりの新装版です。アバターに対応。中身は、非常にベーシックなアニメ映像コンテの書き方が書かれています。勉強になります。★★★★

新幹線さくら 乗りました

GWに新幹線さくら乗りました。大阪でのぞみに乗り換え。25番線から、２６番線へ。6分の乗り換えで楽勝です。やっぱり4列スペースは幸せです。のぞみが減って、さくらで大阪乗り換えが、1日に23本。これからお世話になりそうです。

題名は重いですが簡単ラカン「生き延びるためのラカン」斎藤 環

簡単ラカンの精神分析本です。しかし、簡単に噛み砕いたのはいいのですが、これがラカンでは、ラカンに読むほどの意味は無いといった感じ。やりすぎです。過程が思考を生むんですが、そこを切り捨ててしまっています。表紙のイラストは、荒木飛呂彦です。★★

文章はうまいです「二番目のフローラ (一万一千の部屋を持つ屋敷と魔法の執事)」イサボー・Ｓ・ウィルス

キャラクターは魅力的でないし、世界観や設定もいい加減。それでも面白いのは、文章がうまいからでしょう。次々とイベントが起こって、飽きさせません。よくできてます。★★★

これって冒険です「昆虫標本商万国数奇譚」川村俊一

フィリピン、インドネシア、南米山岳部、危なそうな場所に気軽に立ち寄り、蝶を採取する、虫屋のエッセイ集。スゴイデス。たまたま図書間の新刊置き場で見つけました。蝶好きでなくとも一気読みできます。★★★

国民戦争の陰「スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち」デヴィッド・フィッシャー

エル・アラメインの闘いで勝利したイギリス軍が、カモフラージュ部隊を持つていたことは知ってましたが、詳細は知りませんでした。本書は、その中心となったマジシャンのノンフェクションです。しかし、主人公がアフリカに向かう前のイギリス本土決戦の準備が凄い。木をくりぬいて、狙撃兵が入れるようにしたり、納屋に銃を隠したり、地図を回収して、偽の地図を用意する。日本は竹槍。ずいぶんと違います。その後の話しも面白いのですが、文章の速度が遅くて読むのが進まない、シンドイ560ページでした。★★★

Amazon Mechanical Turk 人にしかできない仕事「謎のチェス指し人形「ターク」」トム・スタンデージ

チェスを指す人形は、ただの見世物なのか、それとも機械と人の狭間なのか。人にできて、機械にできないことがあるのか。そんな概念の歴史を掘り起こしています。「ビクトリア時代のインターネット」ほどの切れはありませんが、力作です。★★★

カッコいいジュブナイル「ミッドナイターズ 」スコット・ウエスターフェルド

アメリカの田舎町に暮らす、五人のギークたち。高校生活+深夜12時からの1時間だけ、時間が止まり、彼らだけの特別な時間がやってくる。それに、太古から人間を狩ってきた、怪物たち。家族や町を守って、闘う姿がとにかくカッコいいです。三巻組みで、タップリ楽しめます。★★★

IAMASの力作「Prototyping Lab 「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ 」小林茂

IAMASで行われている、オモチャプロジェクト。作り方や、ソースコードが大量に紹介されています。★★★

ツインバード工業の掃除機は、修理体制も良い感じです。

昨年7月に買った、ツインバード工業のサイクロンスティック型クリーナー ホワイト TC-E117ですが、急に動かなくなりました。原因は、掃除中にベットの上に置いて、吹き出し口を塞いで、保護回路が働いて、1時間動きが止まっただけです。最初わからなくて、メールを送ると24時間以内に返事が来て、保護回路の話し、修理の場合、新しいのを送ってくれて、その箱に古いのを入れて送り返すという手順が書いてありました。値段、3063円なのに。ダイソンに似た方式で吸引力も強いし、サイズや、コードの長さもいい感じで、お気にい入りです。