2009年2月28日土曜日

秋葉原で歩行者天国署名

Rimg0036 駅前で、歩行者天国をどう思うか署名を集めてました。ついでに監視カメラ設置のための募金もやってます。地元生活者としては、歩行者天国賛成、でもパフォーマンスの人と写真を撮っている人は来てほしくないといったところです。



フィリップ・ホセ・ファーマー氏 死去

フィリップ・ホセ・ファーマーまだ生きていたんですね。日本語になったものは、全部読んでます。ジョン・カーターものとか、書いて欲しかったと思います。



2009年2月27日金曜日

ゲド戦記外伝 アースシーの風 ル=グウィン

Gedo5 海野弘の「ファンタジー文学案内」を読んで、読みなおしたくなりました。ちょっと変わった読み方が出来ないかと、図書館めぐりして、インドネシア辺りの船の構造や、闘い方、文化人類学的な調査、写真などを適宜あたって、その後読んでみました。もちろん、褐色のゲド、レバネン、背が低くがっしりした体形、国王の船でも10人お客が載ればいっぱいになるサイズ。文字は中国式の表意文字。ボルネオを辺りの第2次大戦で、日本軍兵士が死の行進をしたジャングルが、「まぼろしの森」。女性が畑仕事をして、動物を飼い、家を整備するといった感じです。★★★



2009年2月25日水曜日

タウンページの紙入る

Townpa 玄関横に置かれているタウンページ。要らないって言っているのに。今年は、こんな紙だけポストに入っていました。朝1番で電話してみると、申込をしなければ配達はなしということで、このまま、ほおっておいて大丈夫のようです。しかし、お届けにあがりましたと書いてあるし、理解不能。



北風のうしろの国 ジョージ・マクドナルド

Kitakaze テーマが死や、苦痛、苦悩でそれに人がどう向かい合っていくかという、非常にしんどい本です。しかも、教訓的。キリスト教権でないと通じないロジック。それを、子どもでやってしまうインチキ臭いところ。それでも、読んでいる間は背筋を延ばしてしまうのは不覚でした。★★★



たぶん日本で1番スパイシーだったカレー店「HUGE」が閉店

今日、西荻図書館の帰りに前を通ってきました。やっぱり他のお店に。かなりショック。復活を祈ってます。



2009年2月23日月曜日

五つの壼 M・R・ジェイムズ

01 マクドナルドの「お目当ちがい」、「城-ひとつの寓話」に、M.R.ジェームズ「五つの壷」を収録した英国ファンタジー短編集です。実は、「お目当ちがい」は、岩波の「金の鍵」に収録された「妖精の国」と同じ短編です。しかし、こちらは大人用。翻訳でこんなに変わるのといった読み方ができます。M.R.ジェームズ「五つの壷」は、さすが恐怖小説の名手だけあって、手なれて完成された作品です。★★★



金の鍵 ジョージ・マクドナルド

The_golden_key スコットランドの妖精と、子どもたちの冒険もの3話を収録しています。グリム童話とは一味違った、金の鍵。道徳的なグリムとは違って、夢にでてきそうな不思議な話は、イエイツとも違う味わいを残してくれます。★★★



カーディとお姫さまの物語 ジョージ・マクドナルド

Gadei2 「お姫さまとゴブリンの物語」の続編です。ゴブリンと闘ったカーディは、今度は世間や、堕落した普通の人たちの持つ悪意と闘います。それは、怪物よりも恐ろしい戦いになります。★★★



かるいお姫さま ジョージ・マクドナルド

Karui 「かるいお姫さま」と、「昼の少年と夜の少女」の2編を収録してます。特に、昼のは、とても強いお姫様が出てきます。子どもには残酷すぎかも。★★★



2009年2月20日金曜日

ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム

Rimg0029 子供向けとはいえ、この厚さ、500ページ近くあります。しかし、それが苦になりません。6人の子どもが夏休みに、ヨットを使って無人島でキャンプするだけですが、陸に住んでる人はみんな土人。他の船は、海賊。火をおこし、料理を作り、ヨットを操る。たんたんと書かれた詳細な行動記録のような文章が、忘れられない読書時間を作ってくれます。残り11巻、楽しみです。★★★★



秘密結社版 世界の歴史 ジョナサン・ブラック

Mhimitu まるで歴史になっていません。いろんな本から適当に抜き出して権威ありげに書いてるだけ。国書刊行会の「幻想文学大事典」を読んでいる人ならだれでもかけるような内容。頭が悪い人が書いたような本。がっかりです。★



2009年2月19日木曜日

e-Tax申請、2年目

さて、e-Taxによる確定申告も2年目です。まずは、国税庁のサイトを確認。2年目なので、電子証明書の取得、e-Tax開始届の提出、利用者識別番号の取得は終わっています。まだの方は、昨年の記事を。もちろん、「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」のインストールも終わっています。昨年はここで、「確定申告書等作成コーナー」で申告書の作成を行ったのですが、今年は「e-Taxソフトをダウンロードする」に変わっています。どうやら、ローカルに申請ソフトをダウンロードできるようになったようです。ここで、ルート証明のインストールが出てきますが、昨年インストールしてあるので大丈夫と思っていたら、財務省認証局、財務省運用支援認証局から、政府共用認証局発行のものに変更になってました。危ない!とりあえず、ルート証明の再インストール。ソフトをダウンロードして、平成20年度用のものをインストールしました。ぼくに必要なのは、確定申告書の白色B、収支内訳書、原泉徴収書の3つなので、適当に書式を追加インストール。利用者識別番号を入れて、無事起動。申告書の作成にかかりました。ところが、昨年までの、「確定申告書等作成コーナー」と違い、基礎控除の数字が入っていなかったり、数値を入れても自動的に計算をしてくれたりしません。面倒なので調べてみると、昨年までの「確定申告書等作成コーナー」も使えるようです。こちらで、結局作成して、そのまま申告を電子証明で申請しました。申請時に、カードリーダーが認識しなくなっていたため、Java環境用の「JRE」も再インストールする必要がありました。青のLEDが、カードを差し込むとオレンジに、そして送信ボタンを押すと、オレンジが点滅して終了すると、元のオレンジに戻ります。
これで、無事申請終了。
e-Taxのサイトトップにある「受付確認(ログイン)」から、ログインし、提出確認メールが来ているのを確認できました。メニューで申請等送信票と、申告書Bの控えを印刷。申請等送信票によれば、原泉徴収票は提出省略になってます。「収支内訳書」は、提出しなければならないので、サイトからPDFをダウンロードしました。収支内訳書は、郵送で大丈夫のようですが、大手町の合同庁舎は歩いて10分なので、明日提出に行こうと思ってます。
とりあえず、昨年よりはスムーズに終わりました。しかし、ダウンロードした申請ソフトはそのままです。明日、使い方の説明を聞いてこようと思います。



黄金柑(ゴールデンオレンジ)

01 とにかく文句なく美味しい、みかんの理想の味。毎年、お茶の水GAIAで買ってます。今年も、店頭に並びました。



2009年2月18日水曜日

ファンタジー文学案内 海野 弘

Unnof 指輪物語、ナルニア、ゲド戦記を海野弘の注釈つきで読むことができるという、待望の書です。とくに指輪物語は、自分が読んだ時の興奮が蘇ります。アールヌーボーのように、近代になって初めてファンタジーは生まれたという解説も面白いです。入門書というより、ファンタジー大好きでいつも読んでる人こそ読んで欲しい本です。★★★★



2009年2月17日火曜日

井沢式「日本史入門」講座 5 朝幕併存と天皇教の巻 井沢 元彦

Izawasiki5 今回は、幕府概念の成立です。わざわざ、井沢式というほど変わった部分があるわけではなく、普通の鎌倉幕府の成立を政治面から捉えた教科書のようになっています。★★



お姫さまとゴブリンの物語 ジョージ・マクドナルド

Himegoburin 勇敢なお姫様に、やさしい魔女、貧しいけど知恵と勇気を持った男の子、そして邪悪なゴブリンと、すべての要素が詰まってます。再読に耐えるジュブナイルさすがです。★★★



2009年2月16日月曜日

神獣聖戦―Perfect Edition 山田 正紀

Sinjuuper 85年までに出されていた3巻を一部書きなおして、新しいパートを加え、お話に終わりをつけたということなのですが、ほとんどたわごとのオンパレード。神狩2もですが、この20年の新しい科学、医学、情報分野の用語だけを適当に入れ込んでなんとなく書いてみましたという感じです。ドーキンスとかの固有名詞だけが取り込まれ、その意味をプロットに取り入れないまま適当に引用だけが入ります。やめておいて欲しかったとしか言いようがありません。★



ライラの冒険 黄金の羅針盤 フィリップ・パルマン

Raira1 とりあえず1巻。巷で語られているほど面白くなかったのですが?面白さなら、ペギー・スーの方がはるかに面白いし、主人公の意志というなら、指輪物語。まあ、1巻目ということで残りに期待します。★★★



2009年2月15日日曜日

このユーザーは退会しました

このblogもmixiに転送かけてますが、mixiの足跡を見ると1週間に5人ぐらいは、「このユーザーは退会しました」になってます。その人からメールが来るわけでもなく、ただただ足跡を残していく人たっちって何をしているんでしょうか???



テンプル騎士団の古文書 レイモンド・クーリー

Temple メトロポリタン美術館で開催されたバチカン秘宝展の展示物を、テンプル騎士団の扮装した騎馬騎士が奪うというオープニングから、いかにもハリウッド映画といった展開が続きます。ただ、奪った側も、奪われた側も(バチカンのことです)人殺しの集団で、宗教を信じていないぼくにはいいのですが、宗教を信じている人には身の置き所のない展開が続きます。宗教的な信念か、歴史的な事実か。
教皇のポーランド訪問を、はっきりとバチカンの政治介入で、これで共産主義にとどめをさしたという表現は面白かったです。バチカンにとどめを刺す、新しい概念はでてくるのでしょうか?★★★



2009年2月12日木曜日

プロバビリティ・スペース ナンシー・クレス

Probarty3 3部作の最終巻ですが、もちろん、どの巻も独立してます。後書きに、思ったことが全部書いてありました。1巻は、異文化人類学SF。2巻は、物理学に即したハードSF。そして、3巻はスペースオペラ+少女冒険小説。ということで、1巻2巻で盛り上がった、ハードSF指向がみごとになくなってしまい。冒頭、ちょっと読んでて悲しくなりました。人物描写よりも、周辺の自然や、建物や、細部の描写がリアリティを与えてきたのに、そういった部分を人間描写にしてしまったせいで、みんな普通人で、大変ですという普通の小説になってしまいました。かなりがっかりです。★★



2009年2月11日水曜日

プー横丁にたった家 A.A.ミルン

Poohhouse どの動物もますます意地悪になって終了。プーのぬいぐるみは置き去りにされ、そして世界が始まります。★★★



9・11倶楽部 馳 星周

9784163272405 9.11テロを真似て、追い詰められた人たちが都庁を爆破するという、日本人ボケてんじゃないぞ小説です。しかし、元々作者の持ち味は、一般人には想像できない情念にあるはずで、そんなメッセージを入れ込むと小説の力が弱まってしまうようです。★★★



2009年2月10日火曜日

世界の奇妙な博物館 ミッシェル・ロヴリック

Hakubutukan 主にゴミ箱で拾われた作品を扱う、バッドアート美術館など、ろくでなし博物館が紹介されてます。ほとんどの博物館が、WEBサイトも持っているため、興味がわくと見ることもできますが、読んでる間は楽しく、実際に見てみると大したことがない。そんな意味では、名著です。★★★



2009年2月9日月曜日

ミケランジェロの暗号 システィーナ礼拝堂に隠された禁断のメッセージ ベンジャミン・ブレック、ロイ ドリナー

Mikeangou まず、この本は「ダ・ヴィンチ・コード」のようなミステリーではありません。頭が良くて、教養のある人物が渾身の力で書いた本は、いつでもとても面白くなります。ミケランジェロが描いたシスティーナ礼拝堂の天井画は、ユダヤ教や、新プラトン主義、タルムードなどから多くの影響を受けていて、実際に絵のこんな部部を見ると驚くようなメッセージが現れますと、教えてくれます。タムルードには、ソロモン王の作ったイスラエルの神殿と同じサイズの神殿を他の場所に作ってはいけないと書かれているそうで、教皇はキリスト教のユダヤ教への勝利を意味するために、わざとイスラエルの神殿と同じサイズの礼拝堂を作ったのだそうです。しかし、そんな勝利の建造物の天井画が、実はキリスト教とは1人として描かれず、ユダヤ人で埋め尽くされ、ユダヤ的なシンボルに満ちていた。それを、隠し通したミケランジェロの真意を読みとろうということで、読むのがわくわくする読書体験が味わえます。★★★★★



クマのプーさん A.A.ミルン

Pu ディズニーでお馴染みのクマのプーさんの原作です。全部読んでいると思っていたのですが、読み逃している章を発見しました。
プーの本名は、winnie the pooh。ウィニーというのは、ロンドン動物園に飼われていた熊の名前で、元々はカナダの都市からつけられてます。ディズニーと違って、皮肉満載。子供は残酷です。★★★



前線 捜査官ガラーノ パトリシア・コーンウェル

Zensen 新幹線に乗るのに、読むものがなくて、キヨスクで買いました。新シリーズですけど、軽すぎ。登場人物もなんかよくわからないし、パトリシア・コーンウェルらしくない本です。でも、僕には重すぎのパトリシア・コーンウェルだったので、時間つぶしに読むにはちょうどよかったです。★★★



TAP (奇想コレクション) グレッグ イーガン

Tap 10作が入った日本オリジナル短編集。長篇と同じ展開アイデアですが、あのイーガン風ぐだぐだが延々と続かないと面白くありません。アイデアが先行する短編は作風にあってないようです。★★



神獣聖戦 1~3 山田 正紀 著

Sinjuuseisen 完結編がでたということで、20数年ぶりに再読してきました。懐かしいですが、再読や現在でも大丈夫というほどの作品ではないです。宝石泥棒2や、神狩2と同じく悲しいことになりそうな予感。



2009年2月6日金曜日

東天の獅子 4 天の巻・嘉納流柔術 夢枕 獏

Touten4 東天って、日本の柔術家が海外と闘うという意味だったのですね。後書き読んで、ようやくわかりました。とりあえず、前編が終了。しかし、実在の人物を描くのは作者の持ち味には、やはりあわないのでは。戦いが終わって、実際の人生の話になると、まるで夢が覚めたように感じます。★★★



スプーク・カントリー ウィリアム・ギブスン

Toutyou 前作、「パターン・レコグニション」同様に現代小説になっています。今回は、2006年2月。ヒュベアトス・ビゲンドは、前作同様に世界の謎に挑戦を続けています。
「パターン・レコグニション」では、google、eBay、スターバックス、9.11でしたが、今回は、google earthに、GPS、ヘッドマウントディスプレーによる、路上バーチャルリアリティがアート作品として登場します。ヒロイン、ケイスに代わって、元人気ロックバンドのボォーカル、ホリス。東京は、高価で完璧な食事の代名詞になって、エッジからはのけものです。食事は、日常的なものに回帰して、ビゲンドはおもちゃマニア扱い。
文章がますます緻密になって、読み飛ばせないために、とてもゆっくりしか読めません。4分の3までほとんど事件も起こらず、しかも、現代なのでどれがシンボルで、どれは関係ないのか判断がつきません。残り、3分の1は、いつもどおり「マルタの鷹」状態で聖杯争奪戦になりますので、楽しく読めます。「パターン・レコグニション」と同じく、ギブスンらしい、しかも新しいトレンド小説としても申し分なし。ネットバブルには、関係なさそうですが、ギブスン、ファンにはほっとできるレベルの作品になってます。★★★★



2009年2月4日水曜日

幕末維新の暗号 加治 将一

Bakumatuangou 明治天皇すり替え説をたった1枚の写真で証明しようという、かなり無理な小説。内容も憶測ばかりで、かなり無理があるうえ、小説としても面白くないという困った本でした。★



ネクロポリス 恩田 陸

Necrop 一応、ファンタジーとして出版社は扱っているようですが、冒頭、かなりミステリーしています。死者が実際に復活して会うことのできる島、そんな島での滞在記録、しかし、殺人事件が次々と起こり、島の存在そのものが危うくなってくる。ミステリー部分は、最後におまけのように解決されきちんと地についてませんが、ファンタジーとして構築された世界にはある種の魅力がありました。しかし、登場人物たちは、その世界からの影響をほとんど受けず、世界観を楽しむ以外の魅力となると、どの人物も中途半端なままで小説としての完成度は低いようです。★★



2009年2月2日月曜日

史記 武帝紀 1 北方 謙三

Siki1 史記といえば、黄帝から武帝までということで、その最後の武帝から始まってます。当然、司馬遷もやがて登場ということになるのでしょう。今回は、衛青と張騫が登場。衛青の騎馬軍団が大活躍します。老後が悲惨な武帝をどう描くのか楽しみです。★★★



東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術 夢枕 獏

Touten3 延々2巻を費やして、闘う人物を表現してきたのに、試合は数十ページで終了。しかも、個性的だった人物がみんないい人になってしまいました。遺族とかから資料を借りている手前でしょうか。★★