2012年6月30日土曜日

キッチンラボでオープンソース「バイオパンク DIY科学者たちのDNAハック!」マーカス・ウォールセン

バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!手作り、中古の機器をキッチンに置いてバイオの研究。遺伝子はオープンソースにするべきだ。遺伝子ハック。特定の機能を果たす遺伝子がわかれば、WEBでプライマーを発注、サーマルサイクラーで増幅して、読み取り機でチェック。新しい世界が来てます。★★★★★

2012年6月27日水曜日

時の果てに久々に到達「連環宇宙 」ロバート・チャールズ・ウィルスン

連環宇宙 (創元SF文庫)3部作の最終巻。とにかく、読みづらく面白いとはいえなかった、前2作と比べるとはるかに読みやすくなってます。しかし、面白いとは思えないし、付け足しのように宇宙の終焉がきますが、唐突すぎ。時間の概念がこんなに人間的というのはありえないでしょう。★★

2012年6月23日土曜日

完成度上がってます「アレクシア女史、女王陛下の暗殺を憂う」ゲイル・キャリガー

アレクシア女史、女王陛下の暗殺を憂(うれ)う (英国パラソル奇譚)1作目は、ハーレクイン、前作はただのドタバタと今ひとつでしたが、これは面白い。展開も大掛かり、登場人物もむやみに増えない、飛行船やタコ型メカがきちんとSFしていい感じです。★★★

2012年6月19日火曜日

魅力のないマシンに、都市では「ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市」シェリー・プリースト

ボーンシェイカー ぜんまい仕掛けの都市 (ハヤカワ文庫SF)ヒューゴー、ネビュラ両賞にノミネートされ、2010年のローカス賞SF長篇部門を獲得ということですが、本当なのというほど、面白くない。描かれたメカや、都市、どれも魅力がない。こうしたものの魅力が、スチームパンクなはず。物語は、ディズニー映画のようにどたばたで、追いかけられて逃げてを繰り返すだけ。シリーズとのことなので、次回に期待します。★

2012年6月15日金曜日

「NOVA7書き下ろし日本SFコレクション」大森望/責任編集

NOVA 7---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)扇智史、小川一水、片瀬二郎、壁井ユカコ、北野勇作、谷甲州、西崎憲、藤田雅矢、増田俊也、宮内悠介。新しい作家、発見が魅力なのですが、新しい作家が少なくて残念。シリーズ化しているものもあり、描きおろし期間雑誌といった感じになってきました。★★

2012年6月13日水曜日

これは失敗したりすか「悲鳴伝 」西尾維新

悲鳴伝 (講談社ノベルス)西尾維新のおそらく最高傑作である、「 新本格魔法少女りすか」と同じコンセプト、同じ主人公の性格設定、しかし、それをSFにしたせいで全てが台無しです。日常がなくなって、主人公がまともかどうかの基準をいちいち作者が書き込むはめに。大失敗作です。これを、1000枚書かせた編集者って。★

2012年6月11日月曜日

インドかっこいい!「サイバラバード・デイズ」イアン・マクドナルド

サイバラバード・デイズ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)近未来のインドを舞台にした、連作短篇集です。デリーの上空を、超越したAIが、神となって孫悟空のように飛び回ります。デリー近郊にある、現実の都市、グルガオンのようなインドがかっこいいです。インド政府がダメ過ぎて、井戸から水を、自家発電を、最新のショッピングセンターを、警察の変わりに自警団を持った現実の人口都市。この小説のインドは、全く同じような混乱を見せてくれます。★★★★

NIFTY-Serve懐かしいです

NIFTY-Serve同窓会。懐かしいです。

2012年6月7日木曜日

鉄と油圧のアーチスト「タタキツクルコト 1/1スコープドッグ制作日誌」倉田 光吾郎

タタキツクルコト 1/1スコープドッグ制作日誌 (ココログブックス)アニメに登場したメカ、1/1ボトムズの製作記。実際に鉄と、油圧で作ってます。迫力、重そう。サイト、なんでも作るよ。読んでます。この本も写真いっぱい。★★★★

2012年6月6日水曜日

漫画家への道は険しいようです「マンガで食えない人の壁」NPO法人NEWVERY内 トキワ荘プロジェクト

マンガで食えない人の壁連載を持っている漫画家が、どうすればメジャー雑誌に連載を持てるのか、連載を続けられるのかをインタビューしてます。絶対になれるという意志だけが、支えているのがよくわかります。涙モノの本です。★★★★

2012年6月5日火曜日

イノベーションは大げさ「なぜデザインが必要なのか 世界を変えるイノベーションの最前線」エレン・ラプト

なぜデザインが必要なのか――世界を変えるイノベーションの最前線2010年ニューヨークで開催された大好評デザイン展"Why Design Now?"のすべてを収録! 44カ国から集めた138のデザイン・イノベーションの実例集。というわけで、「世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある」と同じコンセプトですが、こちらはデキのいいものもあれば、ダメなものも多く、イノベーションを唄うのはやり過ぎ。★★★

2012年6月4日月曜日

2つのロンドン建設中「キング・ラット」チャイナ ミーヴィル

キング・ラット (BOOK PLUS)ペルディード・ストリート・ステーションの作者のデビュー作。ネズミのロンドンと、人間のロンドン。早くも2つのロンドンが登場。しかし、主人公は人物で、まだ都市そのものが主人公にななっていません。表現もグロくて気持ち悪い。鳥の巣に汚れた屋上レベルではありません。★★★