2006年2月28日火曜日

世界でいちばん美しい物語 宇宙と生命と人類の誕生 ユベール リーヴズ,イヴ コンパス,ジョエル ド・ロネー ,ドミニク シモネ

448086047909lzzzzzzz ビックバンから、物質の生成、星、惑星の形成、生物、そして人類の発生と、できるだけ科学的に、宗教や、迷信を廃して語られるインタビューなのですが。しかし、それらに意味を持たし、価値を付けていこうとする姿が微妙に危ない人たちにしか見えません。これで感動する人多いんだろうけど、ある意味非常にやばい本です。★



2006年2月27日月曜日

地球帝国秘密諜報員―ドミニック・フランドリー ポール アンダースン

415011545101lzzzzzzz 「地球人のお荷物」を連想させるスペースオペラ。しかも、この作品が書かれたのが1951年だとは。古びない小説、しかもそれがSFというところに、ポール アンダースンの凄さがわかります。このシリーズの、翻訳が続くことを祈ります。★★★



2006年2月26日日曜日

ウインニング・ラン ハーラン・コーベン

415170957609lzzzzzzz マイロン・シリーズ7作目。2002年に3作目「カムバックヒーロー」を読んで、しばらくそのままになってました。何の勘違いか、途中を抜かして読んでしまいましたが、問題なし。できあがりも素晴らしい。今日は、風邪を引いて寝込んでいますが、こんな日には何よりの贈り物です。★★★★



鬼の聖武天皇の謎 関 裕二

456966474109_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 梅原学とはまた違った、聖武天皇の迷走の原因を追求してます。きわめて政治的。相変わらず突っ走ってます。★★



チェーホフの戦争 宮沢 章夫

479176250901_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 1904年に死んだチョーホフ没後100周年ということで、2004年には「桜の園」などの戯曲が舞台にかかりました。この本は、そういったチョーホフもの舞台の宮沢評論集になってます。もちろん、ただの舞台解説ではなく、登場人物がバブルや、土地の価値などをめぐる現代に移され、今に生き返ります。演劇論としてはもちろん、現代を彷徨う、価値の再確認本としても意味のある、しっかりとした歴史本にもなっているのでした。★★★



ISO 3166 DE DEU Ger ???

連日のトリノで、1番気になったのは、ISO 3166のこと。
これ、国名をアルファベット2文字で表す表記体系。
2年前の通常オリンピックぐらいから、WEBとDBが完全につながり、メダルの数などは、DBから取得された表の中に表示される。
この際、文字数をとれないために、略号が使用されたりしています。問題は、この略号と英語表記が一意しないため
例えばドイツは、
ISO 3166 a2 ではDE
ISO 3166 a3 ではDEU
しかし、解説記事・英文の中では、Germanyの略で、Gerと表記されたりしています。
ドイツ人は、しかし英語は話さないわけで、ここにISO 3166が必要になってくるわけですが、
これもWEBが進化して、DBと連動した結果といえるでしょう。
優勝したドイツのサイトに飛んだりしていると、めまぐるしくて大変です。



2006年2月25日土曜日

CSI:科学捜査班 シン・シティ マックス・アラン・コリンズ

404282607501_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ テレビシリーズのノベライズですが、ノベライズ1作目の「ダヌル・ディーラー」と比べると、トーンが落ちてます。犯人が踊り子や、ただのいいパパでは、CSIの腕の見せ所もないというか、テレビの映像との違いを十分に小説化できてもないようです。★



2006年2月24日金曜日

ヴォイニッチ写本の謎 ゲリー ケネディ,ロブ チャーチル

479176248701lzzzzzzz 19世紀末に発見され、ロジャー・ベーコンの秘密メモといわれている写本についての総括的な紹介本。BBCの番組にもなったネタ本だが、新しいことや、著者が見つけたり考えたことはなにも付け加えられてないので、新発見はゼロ。ただし、ベーコンや、ジョン・ディなどの解説や、暗号についての初歩的な部分からの解説、偽書説などなんでも丁寧にまとめてある。★



2006年2月23日木曜日

ジーヴズの事件簿 P・G・ウッドハウス選集1 P.G.ウッドハウス

416324090x01_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 翻訳が変わると本当に別の作品のように感じられます。ぼくは、国書刊行会の人間関係が強調された方が好きなようです。国書刊行会版には入ってないジーヴズもの2編を収録。他は、重なった作品。ウッドハウスのナチ協力を否定する後書きを収録。★★★



2006年2月22日水曜日

またもや閉店

060221_120744 神田のフレンチのお店です。焼いた鱸にオリーブオイルをかけてといった、気の利いたメニューのお店でした。どんどん古いお店がなくなっていきます。




2006年2月21日火曜日

伝説の絶対公園

060219_133416



060219_133429



060219_133356



060219_133336



060219_133329_1 060219_133440



060219_133454 家の近く淡路町にある公園を、ぼくは密かに絶対公園って呼んでます。まず、ベンチがないので座れない、それなのに「これをやったらダメだぜ看板」だけは山盛り。写真でも、役半分でしょうか。座れないのに、球技ダメ、飲食だめ、動物を走り回らせてもダメ。ただ、たたずんでぼーっとすることしかできません。だから、いつも人がいない。



すべてを拒否した絶対公園かっこいいです。



2006年2月18日土曜日

金春屋ゴメス 西條 奈加

410300311109_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 月に移住する時代に江戸が日本から独立。というお話しだが、SFではなく江戸人情小説。しかし、設定には破綻がいっぱい。しかし、人情小説としてはイイでき。★★



2006年2月17日金曜日

牛乳の作法 宮沢 章夫

448081447709_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 「2Hの鉛筆で文字を書いたあと、3Bの鉛筆で文字を書くと、ものすごく気持ちがいい」これは、演劇のワークショップで見つけられた気持ちのよいものを探というテーマの1つの答え。この本には、こうした演劇論が詰め込まれている。ここには、笑いこそないが、こうした何かを作るためのヒントが満載されている。ゆっくり、時間があるときに、ゆっくり読みたい本です。★★★★





2006年2月16日木曜日

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた ジョン・バッテル

482224487301_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 明らかに取材不足。実際に創設本人たちに会っているのに、誰でも知っていることをまとめただけの本。GooGle入門書で、決してそのカルチャーなどを紹介するのに十分な本でないのに、こんなに騒がれるのは、情報は検索だけではダメということを教えているようなもの。★★



2006年2月15日水曜日

エムズワース卿の受難録―P.G.ウッドハウス選集〈2〉 P.G. ウッドハウス

416324600201_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ ブランディングズ城ものを集めた短編集。愛すべき伯爵と、周囲の若者たちの恋愛物語になってます。愛すべき性格の伯爵が、これほどの苦難に会うとは、それが悲劇に感じられるように書けるところが凄い。コメディというより、o・ヘンリーの作品を読んでいるような気になります。★★★



2006年2月14日火曜日

七剣下天山 梁 羽生

419892325601_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 中国武侠小説です。映画セブンソードの原作だそうですが、内容はまるで別物。チャンバラ小説で、次々と強い剣客が現れ、新しい技を習得し、また新しい敵と戦うという、どちらかというと少年ジャンプの闘いが続きます。1人が主人公といったわけでもないので、感情は入りにくいのですが、歴史小説風のエンターテインメントといったところでしょう。★★★



2006年2月10日金曜日

春秋名臣列伝 宮城谷 昌光

416324440901_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 「戦国名臣列伝」とは、まるで違った表現。「史記」や、「魯春秋」「左史伝」などを読み解き、1文字にこだわり、宮城谷小説がどうやってできていくかが、かいま見られる作品。戦国名臣列伝との表現の違いが、何を示しているのか、今のところ僕にはつかめないが、これは考えてみる価値があるかも。★★★



ジャイヒンド ラジさん急病

060209_152258 秋葉原のカレー屋さん、ジャヒンド。とても美味しいスパイスの効いたお店です。今日行ったら、ラジさん急病でお休みの張り紙が。心配。ファンの方、電話して行きましょう。




2006年2月8日水曜日

夢のなか―慶次郎縁側日記 北原 亞以子

410389213709lzzzzzzz 完成度が高い。作者最高のデキではないかと密かに思ってます。どの短編にも、便宜上の本当の悪者は登場しないで、人間が日常の暮らしの中で、悪に染まったり、どうしようもないことであがいたりしてます。しかも、最後はハッピーエンド。捕物帖の一つの完成型といえると思います。前作までの、時事的要素が強くなって、お説教ぽかったのも消えて、今回は時代性を廃した王道小説です。★★★★★



2006年2月7日火曜日

パ・マルに嫌われる

普段、運のよいことを自慢していたはずが、今日はボロボロです。仕事が忙しくなって、知り合いの六本木ヒルズのセミナーを欠席。ヒルズで「パ・マル」のスープを飲もうと思っていたのが、できなくなって、神田駅近くのパ・マルへ。ところが、19時閉店を忘れていて、着いたのが19時10分。すでに閉店。しかたなく、美味しいロースカツを食べに行きました。普段、ビールにロースなのですが、今日は飲むわけにもいかず、ご飯とロースカツ。ところが、回りの衣が喉にひっかかり、咳は出るし、ハンカチで押さえたら、血まででてました。危険、パリパリの衣が喉に刺さったままです。食事運が最悪の日。



2006年2月6日月曜日

歓楽英雄 古龍

30560879 貧乏しても友達がいればという、ちょっと馬鹿な人たちが集まった痛快小説。しかし、こういうものなら日本の山本周五郎の方が数段上。「町奉行日記」の中国版。★★



2006年2月5日日曜日

蝶舞う館 船戸 与一

406213124201_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 今回の舞台はベトナムです。しかも、現地に住み続ける日本人だけでなく、日本からたまたま赴いた日本人までが多数登場。日本人から見た、ベトナムが描かれるはずだったのですが、何故か後半失速。さすがに、同じようなテーマが続くと、日本人、ベトナム人、などという括りより、船戸人ともいえるような人種ができあがってしまい、彼らが同じような政治構想の中で死んでいくのに、違和感がなくなってきました。現実の政治に影響を及ぼさないためには、彼らは最初から死ぬと決まって登場しているわけで、死に方が問題だと思うんですが。★★★



2006年2月4日土曜日

ハイブリッド―新種 ロバート・J. ソウヤー

415011535401_ou09_pe0_scmzzzzzzz_傾くアメリカ社会を、ネアンデルタール人の眼を通して批判していると読めるのですが。ヒューマンまでは、これがうまく機能して、ソウヤーらしかったのですが、ハイブリッドでは宗教否定の論拠を



「脳はいかにして“神”を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス」
アンドリュー ニューバーグ (著), ヴィンス ローズ (著), ユージーン ダギリ (著),この本に置いたのはいただけません。
あくまでもネアンデルタールの眼を通してまでにして欲しかったです。★★★