2009年8月28日金曜日

東京1区、田中 順子さんのポスターは目がキャバクラしてます

ぼくの住んでる淡路町は、東京1区です。投票場所は、秋葉原の書泉グランデの横。自民党、与謝野 馨と、民主党、海江田 万里の一騎打ちです。マック 赤坂という泡沫候補もいて、ポスターが楽しいです。元、アナウンサーという幸福実現党の田中 順子さんは、WEBはまともなのですが、ポスターの修正が酷すぎて、電話ボックスに貼ってある、風俗写真のような目に酷い修正が入ったポスターで頑張ってます。というか、あのポスターは明らかに変です。宣伝カーを走らせても、選挙民がいない秋葉原、それでも小泉さんは演説にきましたが、地元民はなんで?と思ってました。さて、楽しい時間が始まりそうです。



2009年8月26日水曜日

超弦領域 年刊日本SF傑作選 大森望/日下三蔵 編

超弦領域 年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)年間SF傑作選も2年目で、編集方針が固まった感じがします。続くといいのですが。とりあえず、岸本 佐知子を知っただけでも、ぼくには大収穫でした。★★★

2009年8月25日火曜日

携帯に地震速報

Jisin 携帯に初めて緊急地震速報が入ってました。WEBを見ると誤報とのことですが、先日の揺れでもこんなの来なかったし、メールの基準がわからないままです。調べてみると、だそうです。一斉に携帯が鳴り始めるシーンとか、絵になりますね。



2009年8月24日月曜日

酒酔殺、御店地獄

女殺油地獄ほど、カッコよくはありませんが。今日は銭湯もガラガラかと思えば、入って10分ほどして学生が大量入湯。6時間チケットができてから、どうもいけません。銭湯で会った、日本橋の板前さんに、鱧をいただく。ああ、このお店にも行かないと。知り合いばかりが増えてます。御茶ノ水の「鬼平」とか、御主人と何度も飲んだのに、お店に行ったこともないお店がどんどん増えてて、そのうち行きます。でも、月に1回行っても、全部のお店は回れません。酒酔殺、御店地獄 
街育ちの馬鹿鳥が哀れ自分の眼を突く、親を売ろうか子を売ろか、或いは…



印象派はこうして世界を征服した フィリップ フック

印象派はこうして世界を征服したマネ・モネにルノアール、美術館が展示会をやれば、かならず行列になる、その印象派の魅力とは?  ではなく、印象派こそ、世界で初めて、巨額のマネーで取引が始まったオークションや、現代の画商を作った美術作品であり、その成立過程を、かなりシビアに書き込んでいます。著者は、元々サザビーズ&クリスティーズの社員であり、いくらでもエピソードを書き込んで面白くできたと思われますが、ひたすら筆を抑えて、歴史叙述に徹してます。読んで面白くはないのですが、勉強になること山のよう。頭のいい人の本は違います。アメリカで、ヘミングウエイ好きにも、ロストジェネレーションの成立過程を再考察するにも役立つ資料です。こうした本を、ハリウッド的に出さない力量にひたすら、感謝と驚きを。こういう本があるから、乱読はやめられません。★★★★



2009年8月23日日曜日

鏡像の敵 神林 長平

鏡像の敵 (短篇集 ハヤカワ文庫 JA (810))SFマガジン掲載の短編6作を収録しています。ほとんど読んでいるのですが、SFマガジンで読んだのか、本になって読んだのか、とにかくまとめて再読しました。いろんな神林が楽しめて、お得な短編集といった感じです。★★★

新宿帰りで美味しいもの

今日は、新宿で22時に仕事が終了。飲む気にもなれず、甲州街道をてくてく歩いて、四谷三丁目へ。妻家房で、カニのケジャンを購入。お向かいの丸正で、小瓶の瓶ビールと、冬瓜、鶏肉を買って、スープを作りました。コショウは、ゆず胡椒にしてみました。美味、幸せの晩御飯です。妻家房のケジャンは、ジューシーで軽め。これと、赤坂の武橋洞のケジャンか、どちらかが好きですが、暑い時には妻家房、寒い時には武橋洞でしょうか?
ビールは、瓶の小瓶が、缶や中瓶より美味しいです。



2009年8月20日木曜日

小指の先の天使 神林 長平

小指の先の天使 (ハヤカワ文庫JA)連作短編のようになっていて、バーチャル世界に移住した松本市が舞台。神林ワールドをしっかり堪能できます。★★★



2009年8月18日火曜日

麦撃機の飛ぶ空 神林 長平

麦撃機の飛ぶ空神林長平のソートショートです。短くても、自分の存在を主人公が確かめるために、最後まで動き続けます。意識ある限り、永久に稼動する、そんな存在、主人公に神林ワールドは守られているような気がします。神林長平の読み残しを読んでしまわないと。★★★

ペルディード・ストリート・ステーション チャイナ・ミエヴィル

ペルディード・ストリート・ステーション (プラチナ・ファンタジイ)アーサー・C・クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作ですが、これをSFと呼んでいいのか。80%ファンタジーしてます。600ページ、2段組み、フォントも近年に見ないほど小さいという、大変なボリュームですが、登場人物も、ストーリーもかなり単純で、おもったより読みやすいです。解説や、扉の紹介文を読めば、ほぼ内容そのままといっていいと思います。それでも、ここまで長い小説になったのは、ニュー・クロブゾンという街を、徹底的に書き込んでいるせいです。小説の舞台に街の一画が登場すると、数ページにわたって、その界隈の解説が続きます。これを、楽しく読めるかどうか、この描写こそが、この小説のもう一つの顔になっています。ただ、ごみごみ、体液、生物の糞などに満載された街の描写は気持ちのいいものではなく、科学?と称される描写も適当なものなので、SFや、サイバーパンクとして読むのは辛いと思います。★★★

湯島、ロワゾー・ド・リヨンのフランボアーズ

Rimg0010 湯島のケーキ屋さん、「ロワゾー・ド・リヨン」のケーキを買ってきました。うまく言えないのですが、目指すところが、理解できる味というか、気に入りました。上野のアトレで買ったので、今度、お店にも行ってみたいと思います。



2009年8月10日月曜日

戦闘妖精・雪風〈改〉神林 長平

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)新刊「ブロークン・アロー」を読む前に、〈改〉を読んでなかったことに気づいて今更ながらに読みました。前に読んだのは、リアルタイムだったので、さすがに、どこが違っているのかわかりませんでした。とりあえず、再読。しかし、今でも面白いです。ちなみに、雪風とは、元々、旧日本帝国軍の駆逐艦で、終戦まで生き残り、奇跡の駆逐艦と呼ばれました。したがって、戦闘妖精の雪風も最後まで生き残ると予想しています。★★★★

2009年8月9日日曜日

宇宙を織りなすもの―時間と空間の正体 ブライアン・グリーン

宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 上超ひも理論の解説書「エレガントな宇宙」の作者渾身の第2段です。今回は、時間と空間について物理学がどこまで考えられるようになったのか。その切り口の見事さに、呆然としました。
アインシュタインの2つの相対性理論、量子論、インフレーション理論、重力の統合、超ひも理論、ブレーンワールドまで、それぞれの理論が、時間と空間についてどのような新しい見方を示してくれたのかを、教えてくれます。エントロピーが減少するのは、この宇宙が成立時に、とんでもなく平坦で高いエントロピーを持っていたから、その理由をインフレーション理論がどう扱えるようにしたのか、その結果、時間の矢が、未来にも過去にも流れる現在の物理学においてどう考えられているのか。時空という切り口があることで、今までにない、解説書になっています。ここ10年で読んだ、科学解説書で文句なく1番面白いし、ほとんどのSFがみじめに見えるほど、世界の見方を変えてくれます。とにかく、勉強不足の部分を調べなおして、できるだけ早く、もう1度読みなおしたいと思ってます。★★★★★



2009年8月8日土曜日

船乗りクプクプの冒険 北 杜夫

船乗りクプクプの冒険 (集英社文庫)懐かしい本が復活しました。土人も、頑張ってます。ただ、後書きで、教育的とか書かれているのが気の毒。
ご存じの方が多いと思いますが、この本は、怠け者の土人が出てくるために、出版社により、自主的に廃番にされた本です。怠け者の土人、日本人に乾杯です。

海へ出るつもりじゃなかった アーサー・ランサム

41nrs0ebh8l__sl500_aa240_ シリーズ第7弾。デフォルトの4人兄弟が、事故で小型の外洋ヨットのまま、北海をイギリスから、オランダまで航海します。周りの大人(土人)の姿が素晴らしいです。シリーズの中で、今までで最も美しくて、素晴らしい航海です。初出場の、お父さんも素晴らしい、人間はリスクの中で、最も美しい人生が送れるのでした。★★★★★



2009年8月7日金曜日

闇狩り師黄石公の犬 夢枕 獏

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)九十九乱蔵、久々に登場です。しかし、最初からストーリーが読めていて、単純明快。見えない世界を、九十九乱蔵に見せて欲しかった。乱蔵もしゃべりすぎで、普通の民家の畳部屋にあの身体がしめる量感が伝わってきませんでした。★

孟嘗君(もうしょうくん)と戦国時代 宮城谷昌光

孟嘗君と戦国時代 (中公新書)NHKの番組「知るを楽しむ」のテキストに加筆修正したものが、中公新書から出ました。戦国時代を、孟嘗君とその周辺から、読み解いてみようという企画。テレビ用なので、内容が薄いのが残念ですが、それでも宮城谷思考の一端を覗くことができて幸せでした。春秋時代に、君主に琴を教える人は全員、自らの意思で目をつぶしていたそうで、この辺り、もう少し情報が欲しかったです。★★★



2009年8月6日木曜日

瀕死の双六問屋 忌野 清志郎

瀕死の双六問屋 (小学館文庫)テレビブロスという雑誌に連載された、不思議な文書。読むと、ブルースが聞きたくなります。★★★

ウロボロスの古写本

ウロボロスの古写本 上 (ハヤカワ文庫 NV ク 20-3) (ハヤカワ文庫NV)前作の「テンプル騎士団の古文書」と同じで、宗教や、歴史の重みがまるで感じられないのですが、スリラーサスペンスとして、3分に1回イベントがあります。サービスたっぷり、電車の中での暇つぶしにピッタリです。★★