2007年9月29日土曜日

陰陽師 夜光杯ノ巻 夢枕 獏

Yakounohai 法華経を読みすぎです。あんなに空約束の意味がないお経をテーマにすると、人でなく、外に頼ってしまう、そんなところは小説も同じですね。★★★



2007年9月28日金曜日

もろこし銀侠伝 秋梨惟喬

Morokosi 中国の裏社会を守る、古代からの達人たちが主人公です。ちょっとだけ、武侠小説してます。★★★



ウィッシュリスト 願い、かなえます オーエン・コルファー

31366583 アルテミス・ファウルの作者のジュブナイルです。死んだ不良少女の更生譚。ちょっと映画化を狙ったのか、あざとすぎ。★★



2007年9月27日木曜日

物語画 エリカ ラングミュア

Monogatariga 元になった、物語の解説も入っていて、とても親切。絵の楽しみ方を教えてくれます。ロンドンのナショナルギャラリーが、自分とこの観賞用に出した本の翻訳なので、当たり前ですが、それでも、楽しく絵が眺められるのは何より。★★★



2007年9月25日火曜日

絵画に見る近代中国 西洋からの視線  ウィリアム・シャング

30424 昔は、軍隊の士官学校で、絵画の描き方を教えていたんですね。それは、測量や、気候の調査などと並んで、貴重な軍事情報だったというわけです。港などの重要施設、建物、人物が、多くの絵画が掲載されていて、百聞は一見にしかず。昔の中国も、日本の昔のように美しい風景があったんだと、納得できます。★★★★



2007年9月23日日曜日

大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国 杉山正明

4047032271 「モンゴル帝国の興亡」が面白かったので、読んでみましたが、これは本当の概論でした。世界史を塗り替えるような、歴史観をもっと披露して欲しいです。武侠小説「射雕英雄傅」に登場する丘処機が紹介されていて、ちょっと嬉しかったです。★★



2007年9月21日金曜日

にせ物語絵 信多純一

Nisee 17世紀に書かれた、伊勢物語のパロディ「仁勢物語」から、世間に捉えられた伊勢物語の世界を探り。里見八犬伝の挿絵の中には北斎が書いた物も混じっているのではと考察する。証明はできそうもないけど、秋の夜長に妄想に耽るのにピッタリです。★★★



近代日本画、産声のとき 岡倉天心と横山大観、菱田春草 児島孝

4784212000 岡倉天心の苦悩の学校開設といった本です。しかし、この本で琳派のカネ割りという分割法を知りました。こんな構図の作り方があるとは。日本人として、知らなかったので恥ずかしいです。勉強しないと。★★★



2007年9月20日木曜日

鉄斎の陽明学 わしの画を見るなら、先ず賛を読んでくれ 戦暁梅

Tesai 日本最後の文人画家、富岡鉄斎の紹介本です。鉄斎の賛(絵についている文章です)は、達筆すぎてぼくには読めません。この本は、賛の解説も入っていて、ぼくには鑑賞用にピッタリでした。★★★★



2007年9月18日火曜日

ドラゴンと愚者 パトリシア・ブリッグズ

512bysizntxl_aa240_ 続編もでるようですが、1話完結、こうでないと。内容も、しっかりしたファンタジーで、正当王者が、民を思い、自分を犠牲にして崩壊しようとする国を救います。剣による戦闘に、自然に対抗し人間が生きていく魔法。ただ、短すぎてあああの人も王子だったのといった、複線なしの展開も多数あって、完成度は低いです。★★★



2007年9月17日月曜日

Chinese Art the Crossroad Hung Wu

Chineseart 現代中国アートの紹介本です。写真が凄くいいです。コンテンポラリー・アートの写真がいっぱい。しかし、紹介文はキャプション並。作品がどうアートしてるのか、まるで触れていません。でも、変な作品ばかりで、写真見てるだけで楽しめます。★★★



2007年9月16日日曜日

左官礼賛 小林澄夫

88344077 月刊「左官教室」連載をまとめたものです。呼吸する土、完成したものでない壁。そんな、ただ壊れていくだけでない、建物。壊れても、土に返る循環型建物の、あり方を教えてくれます。先週から、女子美に通っていて、図書館は美術書がいっぱい。普段、読めない本が読めます。★★★



アルテミス・ファウル オパールの策略  オーエン・コルファー

Arute4 ジュブナイルなのに、いい人がのっけから死んでしまいます。2巻目で活躍した悪役、オパールが脱走、逆恨み的復習がアルテミスにも迫ります。アルテミスは改心してしまって、ピカレスク好きには残念ですが、超ハイテンポです。★★★



2007年9月14日金曜日

アルテミス・ファウル 永遠の暗号 オーエン・コルファー

Af3 妖精の科学を使った、あらゆる電子装置を、ハッキング、リモートできるコンピュータが登場。しかも、装置が盗まれてしまって、妖精とアルテミスが再度手を組みます。バトラーは、撃たれて、冷凍に。ミッションインポッシブルです。★★★



アルテミス・ファウル 北極の事件簿 オーエン・コルファー

Af2 シリーズ2冊目。ゴブリンの反乱で、妖精地底世界は、大混乱。助けを求められたアルテミスは、どんどん良い人に。アルテミスは、実はあまり活躍してないような。ドワーフのマルチが大活躍。★★★



2007年9月12日水曜日

おいしいハンバーガーのこわい話 エリック シュローサー

Mackowai 「ファストフードが世界を食いつくす」とほぼ同じ内容を、短くまとめた物で、子ども用にもなっていないのは、手抜きですね。こういった本が、手抜きなのは悲しいです。しかも、社会に与える影響という寄り、食べる個人向けのメッセージが強くなっていて、このあたりも寂しく感じます。★★★



2007年9月11日火曜日

青春18切符 千葉一周

Ca330166 昨日ですけど、御茶ノ水4:30から、千葉、内房線安房鴨川駅、外房線から、東金線、銚子で降りて、駅前の「かみち」というお店で、食事。ネットで誉めてる記事を読んだのですが、すごく大ざっぱ。まあ、一通り海産物を食べれました。お土産を買って、成田線でそのまま千葉から、秋葉原下車。すでに18時でした。千葉一周の旅。海が見えて意外に楽しかったです。



2007年9月10日月曜日

石丸電気も閉店セール

Ca330181 ヤマギワに続いて、石丸電気も、全店売り尽くしセール中です。こちらは、リニューアルのためとのことで、復活を期待してます。全店舗、全て売り尽くすとのことで、今日も混んでました。



2007年9月8日土曜日

楊令伝 2 北方 謙三

Yourei2 何か歴史物っぽくなってきました。水滸伝を、新解釈で描いたところが、よかったのに、大丈夫か?★★★



2007年9月7日金曜日

青春18切符 福島編

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青春18切符2回目。今回は、ひたすら乗りました。御茶ノ水駅4;30。秋葉原、上野、宇都宮、黒磯、郡山、福島。福島から郡山に戻って、磐越東線でいわきへ。この線は、安達ヶ原の安達駅もある超ローカル線です。いわきから、水戸。そして、お茶のみzへ。これは、3日前でした。あと、まだ、チケット残ってます。どうしよう。



青春18切符 備中高松編

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産まれて初めて、青春18切符を買って、夏休み旅行を決行しました。岡山から、秀吉に水攻めされた備中高松まで。総社から、横溝正史しようと思いましたが、時間切れです。これは、1っしゅうかん前の話し。



白の闇 ジョゼ サラマーゴ

Siroyami ポルトガルのノーベル賞作家です。ある日突然、目が見えなくなり、視界が真っ白に。症状は、次々と伝染していき、隔離された人たちは、糞を踏み、身体は垢だらけになり、耐えられない臭気の中で生活することに。食事食べられなくなります。それほどの作品とは思えないのですが。★★



2007年9月5日水曜日

マグニチュード10 アーサー・C. クラーク, マイク マクウェイ

Jisin10 アーサー・C. クラークのアイデアを元に、マイク マクウェイが執筆。佐渡も地震で沈みます。前半は、地震の予知はカッサンドラだという認識で、後半は巨大科学プロジェクトと社会との関係が描かれてます。地震予知なので、パニック小説ではありません。物理定数をいくらでも飲み込む、地球シミュレーターしかも、日本未来科学館にあるようなやつが登場します。★★★



2007年9月4日火曜日

アルテミス・ファウル 妖精の身代金 オーエン・コルファー

Aruteyousei 12歳の天才犯罪者が主人公。個人戦の達人、バトラーを引き連れ、妖精の黄金を狙います。妖精たちは、人間以上のハイテク装備で、時間まで止めることができます。悪のハリポタと言われる、本書ですが、オリジナリティに溢れてます。ハリポタより面白いです。★★★★



2007年9月3日月曜日

イーハトーブと満洲国―宮沢賢治と石原莞爾が描いた理想郷 宮下 隆二

Kajikenji 作家、宮沢賢治と、満州帝国を建設した軍人、石原莞爾。ふたりは、共に昭和初期に民衆救済、夢の楽園の建設に心をくだいている。しかも、日蓮宗の新たな流れを作った、田中智学の国柱会に参加。ふたりの作ったそれぞれのユートピアを支えた思想と、その共通点を通して、時代を再発掘しています。やっぱ宗教って危ないなぁ。★★★★



2007年9月2日日曜日

われらをめぐる海 レイチェル・カースン

Umi 「沈黙の春」のカーソンです。海洋学者としてのカーソンの、自然観が全面に出ています。海を、どのような者としてとらえるのか。そんな海に対する考え方を、1つ教えてもらえました。科学と、自然の両輪だからこそできる、自然の新しいとらえ方だと思います。★★★★