2016年7月9日土曜日

上方落語の始祖「天下一の軽口男」木下昌輝

天下一の軽口男上方落語の始祖と言われる、初代 米沢 彦八の物語。落語の成り立ちには疎いので、これが正確なのか判断できないが、それでも現在の落語の成り立ちを思わせる芸の進化が面白い。モノマネという芸の歴史凄いです。★★★

2016年7月1日金曜日

これぞ高低差、ブラタモリ10話分以上「地形で謎解き!「東海道本線」の秘密」竹内正浩

地形で謎解き! 「東海道本線」の秘密明治の初期、新橋から神戸までの鉄道計画を立てる。当時の非力な蒸気機関車では、高低差を越えられずとにかく平を求めて、線を引く。当初は、中山道を予定した京都までも、今の東海道線に移り、箱根を迂回した御殿場線が引かれ、とにかく国を作るとはこういうことかと明治の技術を身近に感じられました。★★★★★

2016年6月30日木曜日

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞7冠「亡霊星域」アン・レッキー

亡霊星域 (創元SF文庫)かつて中島梓さんが、「鉄腕アトム」を評論して、正しすぎて人類では付き合うことができず、アトムはメコン川岸に埋められた、といった趣旨の評論を書いていたのを思い出しました。あまりにも正しい隷属体は、人類の鏡なのかもしれません。ともかく、世界観といい、手袋へのこだわりといい、文明の香りまで創りだした宇宙帝国に夢中になりました。★★★★

2016年6月29日水曜日

なぜ疑似科学を信じる人がいるのか「彼女がエスパーだったころ」宮内 悠介

彼女がエスパーだったころ疑似科学をベースに、拡張することでSFを書くこともできる。しかも、そこには人間がなぜそれを信じるかの小説としての表現が存在する。実験小説を超えて完成度が高い連作短編集。やられました。★★★★

2016年6月13日月曜日

あれ戦争の話は?「戦争の物理学 弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか」バリー・パーカー

戦争の物理学―弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか評価が高かったので期待していたが、戦争の要請が武器の発達を促した、それをサポートしたのがといった当たり前の流れを期待していたが、残念。兵器とは関係なく、物理の話がとうとうと続きます。他でも読める中性子の話ではなく、兵器に特化した工夫の話が読みたかったのです。★★

2016年6月6日月曜日

声優入門?「声優魂」大塚明夫

文字通り生き様になっている、大塚明夫が声優になりたい人のために本を書いてます。最早声優は職業ではなくなり、その先になってしまって、声優学校に行っている人たちはどう思うんだろうと気の毒になりました。声優は生き様です。★★★

2016年6月1日水曜日

「コトラー 世界都市間競争」フィリップ・コトラー、ミルトン・コトラー

マーケティング界の大物コトラーが、次世代に生き抜く都市とは何かを書いてます。多国籍企業を、国家の助けなく誘致できる都市こそ、次世代に繁栄する。そして、その大半は第3世界の都市にシフトしていく。シンガポールやベトナムに多国籍企業の誘致を取られてしまった東京の価値が減っていく中、ソフトウエア産業の海外からの誘致のできない日本の諸都市の命運が思いやられます。★★★

2016年5月31日火曜日

室町時代の南海トラフ地震「戦国争乱と巨大津波 北条早雲と明応津波」金子浩之

北条早雲が、伊豆、小田原に攻め込んだ時代に、南海トラフ地震があり、その痕跡を歴史の中に細かく探しています。言い伝えを、地震を前提に読みなおしたり、城攻めの言い伝えを、地震に結びつけたり、かなり強引ですが、それでも200年毎に繰り返されたという痕跡を拾う作業は面白そうです。★★★