2018年11月15日木曜日

「シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧」エマニュエル・トッド

イスラム教指導者を風刺漫画批判した出版社が、イスラム過激派に襲撃され、フランス全土でデモが発生。その際の合言葉が、「私はシャルリ」。これは、暴力的で不寛容なイスラム原理主義に対する抗議と紹介されたが、実はもっと根深い差別が動機になった。という趣旨の本。フランスのカソリック教徒の家庭崩壊や、フランスとドイツの宗教観の違いなど、移民政策を真面目に考える必要のある日本にも密接な問題を描いた本でした。★★★★

2018年11月14日水曜日

「岳飛伝 十七 星斗の章」北方 謙三

間があいてしまったが、最終巻ということで読了です。民衆や経済主体で、ヒーローがいなくなったはずの本シリーズですが、最後はまとまった感じで終了。チンギス紀では、北からの目線で描かれるのを期待してます。★★★

2018年11月12日月曜日

「先生、脳の中で自然が叫んでいます! 」小林朋道

ようやく語られた小林少年の思い出。体験からきた、子供の頃に生物と接することの意味、それが自然観に及ぼす影響。人の生存に関する影響が、作者の研究テーマらしい。著者のバックエンドを知れたのはよかった。論文、などもどんどん紹介して欲しい。★★★

2018年11月9日金曜日

「白銀の巫女 紐結びの魔道師2」乾石智子

「夜の写本師」以来、全作品を読んでいます。しばらく、現実感のない作品が続き、読むのがしんどかったのですが、完全復活。3作シリーズの2作目ですが、前作共々、読み応えがあり、登場人物も活きています。3巻目が楽しみです。

2018年11月7日水曜日

「超動く家にて 宮内悠介短編集」宮内悠介

冒頭、雑誌「トランジスタ技術」の広告を取り去り圧縮する競技会、これでやられました。「文学部のこと」は、文体がまるで別役実。「クローム再襲撃」など、ある意味パロディ作品が目白押しです。★★★

2018年11月2日金曜日

「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」田中 圭一

勧められて読みました。漫画ですが、図書館にも置いてあります。鬱なんて関係ないという人も読むと、自己肯定の難しさや、社会との付き合いなどなるほどと思うことが満載です。★★★★

2018年10月30日火曜日

ニコライ堂のバザーは、終わってます 2018

毎年、文化の日辺りで開催される、御茶ノ水ニコライ堂のバザーですが、今年は10月に開催されました。残念ながら終わってます。昨日から、あまりにも昨年記事への検索ヒットが多いので一応、書いておきます。

「宇喜多の楽土」木下 昌輝

「宇喜多の捨て嫁」に続き、息子の秀家が登場。しかも、彼の目線で物語が進みます。楽土を作ろうという目的意識を、幼少期にはひたすら書けていますが、青年すると行動原理がよくわからなくなります。説得力がない。しかし、王道歴史小説としては、まずまず。文章の推敲の苦労が忍ばれます。★★★