2009年12月16日水曜日

サンドマン・スリムと天使の街 リチャード・キャドリー

サンドマン・スリムと天使の街 (ハヤカワ文庫FT)久々の大ヒット。地上に悪魔や、天使が闊歩するのは、最早ファンタジーとして目新しくなくなりましたが、汚い街と、くだらないジョーク、そしてハードボイルドをファンタジーに組み合わせています。しかも、第一作が、死んだ恋人の復讐にために地獄(文字通りの)から帰ってきた男というベタベタの展開。徹底的なダークジョークと、ベタな展開が会話とマッチして、読むのが楽しくてたまりません。ジャネット・イヴァノヴィッチが、ハーレクインロマンなら、それと同じ手法でハードボイルドを書いています。面白い。★★★★

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