中国でサンスクリット語を、翻訳する際に意訳して漢字を当てはめるのではなく、サンスクリッドの音にあわせて漢字を当てはめていった。つまり陀羅尼部分、この翻訳システムこそが、日本のひらがな、カタカナの発生に大きく影響を与えていたのではないか。という説、ひたすら面白いです。学問的な厳密さを犠牲にして、新書らしく面白さを優先したスリリングな展開。まったく、あ・ん という曼荼羅の中に、世界を閉じ込めるかのような本です。そして、日本では万葉仮名からやがて、漢字の偏や旁を抜き出して、平仮名、カタカナが生まれてくる。こういった授業を国語でもして欲しかったと思います。★★★★
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