2010年3月31日水曜日

日本語の奇跡―「アイウエオ」と「いろは」の発明 山口 謠司

日本語の奇跡―「アイウエオ」と「いろは」の発明 (新潮新書)中国でサンスクリット語を、翻訳する際に意訳して漢字を当てはめるのではなく、サンスクリッドの音にあわせて漢字を当てはめていった。つまり陀羅尼部分、この翻訳システムこそが、日本のひらがな、カタカナの発生に大きく影響を与えていたのではないか。という説、ひたすら面白いです。学問的な厳密さを犠牲にして、新書らしく面白さを優先したスリリングな展開。まったく、あ・ん という曼荼羅の中に、世界を閉じ込めるかのような本です。そして、日本では万葉仮名からやがて、漢字の偏や旁を抜き出して、平仮名、カタカナが生まれてくる。こういった授業を国語でもして欲しかったと思います。★★★★

0 件のコメント:

コメントを投稿