2010年4月7日水曜日

「世界遺産」の真実 過剰な期待、大いなる誤解 佐滝 剛弘

「世界遺産」の真実---過剰な期待、大いなる誤解 (祥伝社新書185) (祥伝社新書 185)確かに、世界遺産って、誰がどうやって決めているのか、それが何を意味するのか考えたこと無かったです。膨大な労力を感じたタージマハールを見たときの驚きと、宮島の差の激しさには、世界遺産ってどうなのと思ったことを思い出します。著者は、NHKのディレクターで世界遺産をさんざん取材していて、その概念の変遷を身近に感じているわけで、そのあたりの細かなフォローもなかなか。世界遺産登録が、白川郷の俗悪化した観光地を有無だけなら必要ないし、何を労力と金を使って残すのか、改めて考える事の土台となります。ぼくは、近くにある御茶ノ水の石垣を地道に調べているんですが、そういった身近な歴史と、人類遺産という概念差に改めて恐ろしさを感じました。★★★★

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