2010年5月13日木曜日

「食糧危機」をあおってはいけない 川島 博之

「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)常識が吹っ飛びました。食糧危機はこない。では、なにゆえ。


◆BRICsの成長で、穀物が足りなくなる------牛は増えない。豚や鶏だけ。大豆が飼料だが、海外では油をとるだけ。増えた大豆は、ブラジルだけで供給可能。インドは、ベジタリアン化。イスラム圏は、鶏。肉は十分に供給可能。穀物は大丈夫。


◆買い負けで魚がたべれなくなる-------寿司はただのブーム。魚を食べる習慣をもつ民族は少ない。中国は川魚。現在でも、買い負けは、それだけの値段に見合わないので、買わないだけ。買えないわけではない。


◆人口増加-------中国でさへ、すでに出生率は下がっている。人口増加は止まった。


◆食物生産は限界、土地がない、水不足-------効率のいい農業を行っているのは、アメリカ、ヨーロッパのみ。まだまだ、世界では効率化が可能。世界中で価格維持のため、減反している。土地はまだまだある。灌漑農業は、不利な土地だけ。世界では天水農業がほとんど。地下水がなくなっても、実際は大丈夫。アラル海は、綿を栽培したから。オガララ帯水は、不利な土地で、過疎化。五大湖の南の本当の穀物地帯は、水不足もない。
肥料不足もなし。


◆バイオ燃料で穀物不足-------アメリカのバイオ燃料は実際には、とうもろこし農家への補助金政策。ブラジルではとうもろこしの数倍増産が可能。


ということで、常識が変わります。すごい★★★★★

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