14世紀ドイツの田舎荘園に、宇宙人が墜落。彼らは難民として、村人たちに迎え入れられるが、姿は大型のバッタ人間。悪魔のような姿、翻訳機による言語コミュニケーションの難しさ。そんな中、キリスト教中世神学とのファーストコンタクトが始まります。そして、ペストの蔓延。濃密な文章。”こんな本があるから、SFだけは読んでないといけない”、本当にそう思える本です。久々のSFマインド満載。振動を「音のない笛」と表現したり、現在は当たり前の物理用語を、できるだけ中世の言葉で表わそうとしたり、神学や救いの概念を異星人に語ったり。実際、主人公の司祭から見たら、ぼくはこの異星人並みの異邦人だと身に染みます。★★★★
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