![マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_tH5X6v_qooI9eeVb6e47V2ig6OnHLQMa49xzzxw5z9RMTYhZbWl7b7qmV_pD32le9rxNQffso6hZ7WEReVCGJyBQ4v9EzfBbyn1XJqDrtpP377D7d7Fw77Wxrzl7cWuRk=s0-d)
これを読んでマルドゥック・スクランブルの意味がようやくわかりました。あまりにも危険な科学成果を社会が享受するための、まったく新しい倫理規定。それは、科学そのものに意志を持たせその乱用を図らせること。なるほど、ようやくわからなかった社会的な前提が理解できました。この路線と、シンパシーによってつながった集団とが競い合って、新しい社会を作る巨大な実験場=マルデゥック・シティ。それを作るまでの産みの苦しみこそ、スクランブルだったわけですね。進化は淘汰を前提とし、その中で進化を意識しつつ科学成果を試せる少女。戦いとは、社会とではなく、人類進化を得るためのもの。SFってこうでなければ。★★★
0 件のコメント:
コメントを投稿