小説としての出来がとてもいいです。しかし、それよりも気になったのは、背教という言葉でした。このシリーズを通じて語られる、正義、そしてシュルズベリーから逃げ延びる登場人物たち、すべてに共通する何が罪なのかという、問いかけが、この巻ではカドフェル自信に問われます。最後は修道院に受け入れられますが、本当にこれでいいのでしょうか?彼は自分が許せるのか、彼の寛容と、正義がよくわからない終わり方。回答はないということなのでしょうが、ある人は十字軍に参加し、ある人は家に帰る。しかし、修道院に帰ろうと、家に帰ろうとつきまとう、背教という概念、とても恐ろしいです。★★★
2011年2月28日月曜日
2011年2月24日木曜日
伝記小説も難しい「魁偉(かいい)なり-広瀬武夫伝」東郷 隆
2011年2月22日火曜日
「聖なる泥棒―修道士カドフェルシリーズ(19)」エリス ピーターズ
2011年2月21日月曜日
「スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選」山岸 真/編
2011年2月19日土曜日
カドフェルが捕虜に「デーン人の夏―修道士カドフェルシリーズ(18)」エリス ピーターズ
2011年2月17日木曜日
ようやくでてきた反WEB2.0論「人間はガジェットではない IT革命の変質とヒトの尊厳に関する提言」ジャロン・ラニアー
2011年2月16日水曜日
「風水先生「四門の謎」を解く」荒俣 宏
2011年2月15日火曜日
2011年2月14日月曜日
翻訳家のエッセイ「厄介な翻訳語―科学用語の迷宮をさまよう」垂水 雄二
2011年2月13日日曜日
昭和モダンが堪能できる探偵小説「琉璃玉の耳輪」津原泰水
2011年2月12日土曜日
イヒヒと笑えます「絲的炊事記―豚キムチにジンクスはあるのか」絲山秋子
芥川賞受賞作家絲山秋子さんが、雑誌Hanakoに連載した、一人暮らし炊事エッセイです。ぼくも、一人暮らし、食事は自分で作る、家で一人の時はお酒は飲まない派なので、読むと身に染みます。食材を買うと、食材を捨てたくないので、同じ食材で違う味、違う料理に挑戦。挑戦中、足りない食材や、量がひとり分なので、アイデアで適当なことをやって惨敗したり、とてつもなく当たりで嬉しくなったり。もらった変わった食材、調味料で我が家風料理を作ってみたり。量が多すぎて、それでも残せなくて腹いっぱい。今日は、雪で外出もしないで、ホタテ缶を3缶もあけて、炊き込みご飯、摺り下ろし大根ホタテスープ。ご飯は正解、スープは、お酒が欲しくなります。でも我慢我慢。★★★★
2011年2月9日水曜日
原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー 大森望/日下三蔵/山田正紀 編
2011年2月2日水曜日
「陶工の畑―修道士カドフェルシリーズ(17)」エリス ピーターズ
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