2011年5月5日木曜日

同じ人間、しかし「古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活」アルベルト・アンジェラ

古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活紀元115年ローマ市内の一日を克明に描いてあります。住居、寝台、食事、家財、台所。日本では、卑弥呼を百年以上遡る時代です。しかし、生活は現代とまったく同じ部分もあって、同じ人間だなと感じられます。しかし、奴隷の扱い、罪人の処刑法を読むと肌寒くなってきます。人間性とは、時代の中でここまで変わることに慄然とします。タキトゥスも登場します。彼の著書を読むと、まるで現代に生きているような感じがするほど、知的ですが、しかし、彼が生きていたローマはやはり時代の中に存在したことを改めて認識できます。★★★★

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