ヒューゴー賞/世界幻想文学大賞/ローカス賞/クラーク賞/英国SF協会賞受賞!という、とんでもない作品ですが、確かに受賞するはずです。難解な「ペルディード・ストリート・ステーション」の作者、チャイナ・ミエヴィルが描くのはいつも都市。テーマが、都市そのものを描くこと。後書きに著者の言葉があり、「ミステリは都市とダイレクトに結びついている」。そして、その答えがこの小説です。ハードボイルドの警察もの、しかも、現代ヨーロッパが舞台。そこに、見事に架空の都市を作り出し、同じ都市の中に、2つの都市が共存するという、面倒な設定を描き、それが成り立ってしまうという離れ業。ミステリとしても、十分案読み応えがある、SF小説です。★★★★★
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