2013年7月25日木曜日

これは建築SF「ヨハネスブルグの天使たち」宮内悠介

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)ヨハネスブルグのポンテシティアパート。イエメン、泥の摩天楼シバーム。ニューヨークツインタワー。日本の団地。そんな建物がスラムと化していく、ギリギリの時を舞台に、ソニー製の人体型ロボットを引き回しに、政治的な惨状を描いた連作短編です。冒頭、意味の分からない倒置が使われていたりして読みにくいのですが、途中から速度が増してきて、読みやすくなります。しかし、詰め込みすぎの連作短編はいただけません。これ、1本に書きなおせばいいのに。それでも、直木賞候補ということで、読後はなかなかです。★★★

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