2018年1月31日水曜日

「辞書を編む」飯間 浩明

三省堂国語辞典の辞書編纂者が、用例採集や、語釈などの実際を書いた本。小さいころ学校で使うというと、この辞典で特色などを書かれると懐かしい思いがします。Kindle Prime Readingで今なら無料です。★★★

2018年1月30日火曜日

「言語と行為」J.L.オースティン

イギリスの言語学者で、MITに移籍した人の本です。言語の使用が常に約束の形をとるといった言語論を展開しました。MITといえば、チョムスキーですがこうしたベースも大切。再読しました。★★★

2018年1月29日月曜日

「覇者の戦塵1945 - 戦略爆撃阻止」谷 甲州

今回は、秋津大佐の暗殺未遂。楽しみに読み始めましたが、文章がズタズタです。難解な宇宙での戦闘でさへ、簡明な文章で綴ってきた作者ですが、何かあったのでしょうか。言い換えが続き、表現がボロボロ。前後で辻褄が合わない部分もあります。久々の1年以上待った作品がこれでは。★

2018年1月26日金曜日

「新版 絵でわかるゲノム・遺伝子・DNA」カール・ジェンマー

知り合いが記事を書いていて、読んでみました。今まで知らなかった、鳥インフルエンザや、豚インフルエンザが何故人に感染するのかようやく理解しました。他にも、抗生物質の代わりになる、ウイルスを治療に使うファージ治療など知らなかったことが盛りだくさん。薄い本ですが、勉強になりました。★★★★

2018年1月25日木曜日

「死都日本」石黒 耀

草津のスキー場には行ったことがあって、火山爆発ということで読んでみました。後半、日本人がオープンイノベーションして、新しい社会を作っていくところは、ちょっと強引過ぎで、前半の精密な火山の描写が台無しです。しかし、火山の爆発、火砕サージ、火山灰の濁流ラハールと、火山災害については勉強になりました。★★★

2018年1月24日水曜日

「呉越春秋 湖底の城」第八巻 宮城谷 昌光

呉越の戦いが始まりました。絶世の美女、西施も登場。越の苦難の時代が描かれます。しかし、人部描写が少なく宮城谷作品らしい魅力が足りない。★★

2018年1月23日火曜日

「呉越春秋 湖底の城 」第七巻 宮城谷 昌光

ついに越の范蠡が登場しました。この後、伍子胥はどう描かれるのかも興味津々。★★★

2018年1月22日月曜日

「性格類語辞典[ポジティブ編]」アンジェラ・アッカーマン, ベッカ・パグリッシ 「性格類語辞典[ネガティブ編]」 「感情類語辞典」 「場面設定類語辞典」

キャラの性格を作るための辞典類。いくつかの性格を組み合わせて、キャラが出来上がっていきます。他にも、類似の辞典が多数。どれもすごく売れてるようです。★★★★

2018年1月19日金曜日

「秀吉の活」木下 昌輝

デビュー作「宇喜多の捨て嫁」「人魚ノ肉」と今まで描かれたことのない人間心理を時代劇に持ち込んで、独特の作風の作品を書いている方で、読後感が凄い。しかし、今回は活きるという、馴染みのある心理をベースにしてあってちょっと残念です。★★★

2018年1月18日木曜日

「売れるキャラクター戦略 “即死"“ゾンビ化"させない」いとう としこ

コアラのマーチの考案者。企業キャラクターマーチャンダイジング調べてて読みました。意匠は、マーク。キャラは、友達。作ったものを育てることも大切。キャラは、モノを売らない。新書で手軽に読めます。★★★

2018年1月17日水曜日

「猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる」シオドア・スタージョン ,‎ フリッツ・ライバー、他

敵の宇宙船に猫パンチ 猫SFアンソロジーです。初訳も4作は入ってます。久々のアンドレ・ノートン作品は嬉しかったです。★★★★

2018年1月16日火曜日

「もののあはれ」ケン・リュウ

ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞、史上初の3冠となった「紙の動物園」に続く短編集。1作目は日常を描いたものが多かったのですが、物語寄りになって読んでて楽しいです。★★★

2018年1月15日月曜日

「ツールからエージェントへ。弱いAIのデザイン - 人工知能時代のインタフェース設計論 」クリストファー・ノーセル

汎用的な知を持つ強いAIではなく、機能限定の弱いAIをモジュラー的に組み合わせてAIを作る。AIに与える知は、IoTやAPIエコノミーというよくわかる人工知能の本。著者は、https://scifiinterfaces.com/の運営者です。★★★★

2018年1月12日金曜日

「図書館島」ソフィア・サマター

世界幻想文学大賞・英国幻想文学大賞など四冠制覇の傑作本格ファンタジイとのことで、南の島で香辛料を栽培している息子が、北から来た家庭教師に文字という概念を教わり、北の文化を体験し、島に戻るまでを描いた作品。 頑張って読んだが、テーマがよくわからない。体力のある時に再挑戦してみます。★★★

2018年1月11日木曜日

「ネクスト」ラメズ ナム

SFですが、脳の中にOSを入れ、プログラミングも可能、しかも、その情報をダイレクトに他の脳と通信できる世界。そんな世界は、仏教の涅槃に近いのでしょうか。とにかく、刺激的な内容ですが、作者は科学的な実現性を前提に書いているようです。★★★

2018年1月10日水曜日

「超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会」ラメズ・ナム

遺伝子治療から、治療を超えた身体改造へ、記憶力の改善。治療と、増強、改善の境目がいかに微妙かよくわかります。長命、脳の外部接続。他にも脳が視覚情報をコード化していることがわかり、そのコードを解析中だとか。次は、同じ作者のSFを作品を読む予定。★★★

2018年1月9日火曜日

「嘘の木」フランシス・ハーディング

Blog復活します。 19世紀イギリスの男尊女卑、女性が化石探索研究を行えないという伏線をベースに、女の子が父親の復讐をするというお話し。噂の怖さ、女性の地位など、児童文学にあまるテーマが盛り込まれています。コスタ賞受賞。しかし、非常に暗い小説でライトノベルに囲まれた児童がこれを読むのだろうか。★★★