2018年8月28日火曜日

「虫から死亡推定時刻はわかるのか?ー法昆虫学の話」三枝聖

日本にもCSIあったんですね。しかし、使われているのは、岩手県警ぐらい。法昆虫学を、日本に広めようという研究者の想いがつまってます。内容は、死体についたウジを元に、死亡推定時刻がわかるのかは、本を読んであげてください。食事時には読めませんが、知見はたっぷりつまっています。★★★

2018年8月24日金曜日

「公正的戦闘規範」藤井太洋

藤井太洋さんの魅力は、元気のでる科学です。この本も、短編集ですが、「常夏の夜」は、量子コンピュータとドローンの組み合わせや、オープンソースなどが世界を変革するところを描いています。傑作、未読の方はぜひ読んでみてください。★★★★

2018年8月20日月曜日

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」川上和人

図書館で、予約したら90人待ちで、8ヶ月かかって借りました。大人気の鳥類学者のフィールドワーク本。小笠原や、西之島の鳥類研究とフィールドワークの様子が描かれています。アニメなどの引用元がわからず若干苦労しましたが、読みやすくフィールドワークの話は面白く、少しだけ鳥類に興味が湧きました。★★★

2018年8月17日金曜日

「樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声」ペーター・ヴォールレーベン

キリンが食べるアカシアの樹は、揮発性の物質を出して、周りのアカシアに警報を出す。警報を受けたアカシアは、タンニンを葉に出す。本当なのか、調べてみましたが文献は見つかりませんでした。原生林の楢はお互いに養分を共有し助け合うなど、樹のコミュニケーション論が展開されます。著者は、ドイツの森林管理者。間伐という手法が、生産性が悪く間違っているという原生林管理を述べてます。この本、ベストセラーになるのもわかります。巻末の注が少なすぎ。もっと、エビデンスを載せて欲しかった。同じ作者の「動物たちの内なる生活――森林管理官が聴いた野生の声」が出たばかりなので、こちらも読んでみます。★★★★

2018年8月16日木曜日

「蛇の書」ジェシカ・コーンウェル

女性書誌学者で、書物をみつける能力がある超能力者が主人公のオカルトミステリー。思わせぶりな大物や、連続殺人鬼が登場し、舞台も魅力的な教会などが登場、道具立ては素晴らしいのに、まるで物語に活きていないのが残念。★★

2018年8月14日火曜日

「喪われた巨大戦艦」ヴォーン・ヘプナー

超人的な軍人が、変わり者軍団を集めて、辺境にあるらしい巨大戦艦を探しに行くという壮大な?お話ですが、さすがに着いていけませんでした。★

2018年8月10日金曜日

「海の地政学―海軍提督が語る歴史と戦略」ジェイムズ・スタヴリディス

NATO欧州連合軍最高司令官を務めた元提督が書いた、7つの太洋が保つ意味を解説してあります。しかし、中身は海軍軍人ならでは、回顧録です。若き日の思い出や、航海の難しい海の思い出、それに海戦史などのゴッチャ煮。しかし、こういった伝記は日本ではあまり出版されないのし、読みやすいので読書は楽しめます。★★★

2018年8月7日火曜日

「スチーム・ガール」エリザベス・ベア

少女の成長物語で、あまりスチームパンクしていませんが、読み物としては面白いです。蒸気ミシンを着込んで戦闘といっても、基本町のチンピラしかでてきません。しかし、その世界観を楽しむべき。★★★

2018年8月6日月曜日

「七人のイヴⅠ」ニール・スティーヴンスン

地球が後2年で滅亡する。国際宇宙ステーションを改造し、宇宙の箱舟とする計画を描いた、本格宇宙開拓SFです。著者は、「スノークラッシュ」の作者です。厚い1冊だったのを、3冊に分冊して毎月発売。1巻は、とても科学していて、エンジニアリング的な展開で、あっという間に読みました。早くも2巻がでたみたい。★★★★

2018年8月3日金曜日

「先生、オサムシが研究室を掃除しています!」小林朋道

今回は、科学的な知見と、学校生活がいまく融合した巻といった読後感。これくらいのアカデミックはあって欲しいです。具体的には、フクロウの鳴き声など、実験内容の記述がもっと欲しい。★★★