2019年8月26日月曜日
「六つの航跡」ムア・ラファティ
恒星間移民船での密室+クローンが自分たちを殺した犯人探しをするというミステリー。クローン法に基づいた仕掛けはいいのですが、結末が急に社会的な課題に落ちてしまうのが残念。ミステリーでもなく、Sfでもなくなってしまった。登場人物にも共感できず、ゲームシナリオと考えてもエンターテインメントがない。個人的にはハズレですが、こういったプロットが好きな人もいそうです。★★
2019年8月21日水曜日
「零號琴」飛 浩隆
70年代、80年代に全てのSFテーマは出し尽くされたと書く著者が、昔を思い出して書いたエンターテインメントだと思いたい。それだけに、SFの古い、大好き読者でないととても歯が立たない本になったような。600ページ、とにかく読み終わりましたが、いまだにどう考えるのかよくわかりません。とにかく、これでグランヴァンガスの続きを著者が書き始めてくれればいいとしか。★★★
2019年8月19日月曜日
「こうしてイギリスから熊がいなくなりました」ミック・ジャクソン
クマが、森の神秘から、殺し合いのショーの登場人物になり、ついにはいなくなってしまう。人とクマとの境目も、わからなくなり、イギリスから何かがなくなったことがわかる。恐ろしい、童謡のような本。ちょっと怖すぎ。★★★
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