2007年5月4日金曜日

太陽の闘士 ―銀河戦記エヴァージェンス〈1〉ショーン ウィリアムズ,シェイン ディックス

Taiyousensi 完全にゲームシナリオという感じで、スペースオペラは面白ければいいので、そういう意味では十分なのですが。しかし、またもや主人公は強い女性で独立部隊を率いて宇宙を飛び回ります。
マイルズといい、エルリック以来、男性ヒーローは身体に故障があって内省的。かっこいいヒーロー(ヒロインですけど)は女性と決まってしまったみたいです。ドカン、超絶兵士、超絶AI知能、即時通信、宇宙は国連よりも小さくなりました。★★



2007年5月2日水曜日

アナンシの血脈 ニール・ゲイマン

Anansi 冒頭の「もちろん、親に対しては子どもは恥ずかしいと感じるものだ」で、ぐっと来ました。現代のイギリスを半神のトリックスターが飲み歩きます。結末も納得。”ささやかな幸せを感じます”この言葉、これから読む人は注意して探してみてね。★★★★



コララインとボタンの魔女 ニール・ゲイマン

Corara お母さんがいなくなって、偽者のお母さんが登場。その眼は、黒いボタンで糸で縫いつけられていて。
ちょっと残酷な児童書。引越しをした、小さな子にあげましょう。★★★



観光 ラッタウット・ラープチャルーンサップ

Kankou 英語で書くタイ出身の作家です。ぼくも1度タイには行ったことがあるので、こういう風にガイジンに見られるのかと思うと辛いです。ともかく、貧しさや、死がもたらす悲しさを、10代の主人公たちの行動を通して見事に表現してあります。小説の力を見せ付けてくれるような力作です。読んでよかった。★★★★★



2007年5月1日火曜日

インドカレー伝 リジー・コリンガム

Curry 日本人の好きなカレー文化ではなくて、本格インド風俗歴史書。イスラム(ムガル帝国)、ポルトガル、イギリスと支配層が変り、それに海外から持ち込まれた、ジャガイモ、唐辛子、トマトなどの食材がまざり、フランス風や、イギリス風の食事マナーが紹介され、それにインドの各地方の特徴がまざって、今度はインドの風習や味がイギリスにも影響を与え、そんな一連の歴史を丁寧に膨大な資料からまとめてあります。ケチャップが、中国語。ウスターは、イギリスの土地の名前など、思っても見ない発見もあって、とにかく内容の濃い本です。★★★★



地球環 堀 晃

Ear 情報管理官が登場するSFを集めた短編集。管理官がプラトンの哲学者統治のような理想的な人間性を持っている割には、ハードSFへの依存が少なくもっと科学にこだわって欲しかったです。代表的な物理理論が展開されるだけで、内容はちょっと寂しかった。時代を感じます。★★



エネルギー救出作戦 堀 晃

Ca330072 ショートショートを集めた短編集ということですが、半分ぐらい読むと結末が予想できます。★



グッド・オーメンズ ニール・ゲイマン,テリー・プラチェット

Gome ニール・ゲイマンは、Sandmanというアメコミの原作者で、おまけにヒューゴー賞も、世界幻想文学大賞もとっているという人です。今回は、オーメンのパロディ。他にも、映画や小説のパロディがちりばめられてて、主人公は憎めない天使と悪魔の二人組み。ちょっと、法螺っぽい語り口で、映画的な短いシーンを読み足していくうちに読み終わってしまいます。公園中が、スパイで、彼らの撒くパンにアヒルはお腹いっぱいシーンなど、にやりとさせる、うまい表現の連続、楽しめました。★★★★