2009年2月9日月曜日

TAP (奇想コレクション) グレッグ イーガン

Tap 10作が入った日本オリジナル短編集。長篇と同じ展開アイデアですが、あのイーガン風ぐだぐだが延々と続かないと面白くありません。アイデアが先行する短編は作風にあってないようです。★★



神獣聖戦 1~3 山田 正紀 著

Sinjuuseisen 完結編がでたということで、20数年ぶりに再読してきました。懐かしいですが、再読や現在でも大丈夫というほどの作品ではないです。宝石泥棒2や、神狩2と同じく悲しいことになりそうな予感。



2009年2月6日金曜日

東天の獅子 4 天の巻・嘉納流柔術 夢枕 獏

Touten4 東天って、日本の柔術家が海外と闘うという意味だったのですね。後書き読んで、ようやくわかりました。とりあえず、前編が終了。しかし、実在の人物を描くのは作者の持ち味には、やはりあわないのでは。戦いが終わって、実際の人生の話になると、まるで夢が覚めたように感じます。★★★



スプーク・カントリー ウィリアム・ギブスン

Toutyou 前作、「パターン・レコグニション」同様に現代小説になっています。今回は、2006年2月。ヒュベアトス・ビゲンドは、前作同様に世界の謎に挑戦を続けています。
「パターン・レコグニション」では、google、eBay、スターバックス、9.11でしたが、今回は、google earthに、GPS、ヘッドマウントディスプレーによる、路上バーチャルリアリティがアート作品として登場します。ヒロイン、ケイスに代わって、元人気ロックバンドのボォーカル、ホリス。東京は、高価で完璧な食事の代名詞になって、エッジからはのけものです。食事は、日常的なものに回帰して、ビゲンドはおもちゃマニア扱い。
文章がますます緻密になって、読み飛ばせないために、とてもゆっくりしか読めません。4分の3までほとんど事件も起こらず、しかも、現代なのでどれがシンボルで、どれは関係ないのか判断がつきません。残り、3分の1は、いつもどおり「マルタの鷹」状態で聖杯争奪戦になりますので、楽しく読めます。「パターン・レコグニション」と同じく、ギブスンらしい、しかも新しいトレンド小説としても申し分なし。ネットバブルには、関係なさそうですが、ギブスン、ファンにはほっとできるレベルの作品になってます。★★★★



2009年2月4日水曜日

幕末維新の暗号 加治 将一

Bakumatuangou 明治天皇すり替え説をたった1枚の写真で証明しようという、かなり無理な小説。内容も憶測ばかりで、かなり無理があるうえ、小説としても面白くないという困った本でした。★



ネクロポリス 恩田 陸

Necrop 一応、ファンタジーとして出版社は扱っているようですが、冒頭、かなりミステリーしています。死者が実際に復活して会うことのできる島、そんな島での滞在記録、しかし、殺人事件が次々と起こり、島の存在そのものが危うくなってくる。ミステリー部分は、最後におまけのように解決されきちんと地についてませんが、ファンタジーとして構築された世界にはある種の魅力がありました。しかし、登場人物たちは、その世界からの影響をほとんど受けず、世界観を楽しむ以外の魅力となると、どの人物も中途半端なままで小説としての完成度は低いようです。★★



2009年2月2日月曜日

史記 武帝紀 1 北方 謙三

Siki1 史記といえば、黄帝から武帝までということで、その最後の武帝から始まってます。当然、司馬遷もやがて登場ということになるのでしょう。今回は、衛青と張騫が登場。衛青の騎馬軍団が大活躍します。老後が悲惨な武帝をどう描くのか楽しみです。★★★



東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術 夢枕 獏

Touten3 延々2巻を費やして、闘う人物を表現してきたのに、試合は数十ページで終了。しかも、個性的だった人物がみんないい人になってしまいました。遺族とかから資料を借りている手前でしょうか。★★