イギリス秘密情報部の実行部隊と、ラグクラフトと、数学的な解析により異世界への門が開かれるという、3つの要素を混ぜ合わせると、この本に収録された2作品になります。作者もまったく同じ設定の小説や、ゲームが存在していることを後書きで書いてますが、最近、この手のものが多いです。強い人間主義で、平行宇宙の存在に新しい意味をつけることが可能になったせいでしょうか。昔のパラレルワールドものと筋書きはそっっくりなのに、まったく別の世界観が発生しているのは、物理学や数学の進歩に加えて、世界観が変わってきたことが影響しているのかもしれません。内容は、アニメ「鋼鉄の錬金術師」と同じで、ナチスのトゥーレ協会が行った、ヴァンゼー降霊がテーマになっていて、チューリングによって編み出された解析学によって、他の宇宙との窓が開かれるという話しです。主人公は、パームトップコンピュータの解析能力と、栄光の手(死人の左手で作ったオカルト装置)などを駆使して異世界の存在と闘います。★★★★
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