クラークの遺作となってしまった、SFですが、メッセージ小説とでもいえばいいのでしょうか。クラークのモチーフ、宇宙人による世界平和。宇宙エレベーター、ソーラーセルなど、各種アイテムや、概念がこれでもかとでてきます。しかも、スリランカの数学者が主人公、舞台もスリランカ。まえがきによると、クラークから来た50枚ほどの原稿とアイデアメモから、フレデリック・ポールが書いたもののようです。メッセージが強いぶん、小説としては面白くないのは確かですが、科学が人類を次のステージに押し上げてくれるという、強い意志を感じます。懐かしい場面や、表記も多く、最後のクラークを堪能しました。
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