アカゲザルの脳に針を刺して、皮質ニューロンの信号をロボットアームの制御信号に変換した方です。ちなみに、ATRのロボットの接続先が、このサルたち。ニューロンは、集団で信号を形成し、しかも ニューロンマルチタスキングで、1つの仕事をしながら、別の仕事もやっている。こうした、BMIの次は、複数の脳をつないで、直接信号のやり取りも行なっています。待望の翻訳書です。ただし、原文が詩心満載で読みにくいです。1章は、悪夢。4章ぐらいまで我慢すると、読みやすくなります。マウスの脳に電気信号を流して、迷路を抜けさせる話が続きます。種痘や手術に対する恐怖が、19世紀的な恐怖とすれば、脳に針を刺すのうんぬんは、21世紀的な恐怖なのかもしれません。ぼくは、はやく、脳に針を刺してみたいです。ちなみに、人間の場合、電極帽子を被る方式ですが、分解能が足りないようです。しかし、著者はもっと先を考えているようで、この本その辺りの、ハリウッド的な脳接続を超える場所を、最後に示しています。著者紹介に、 ローマ法王庁生命アカデミー(Pontifical Academy for Life)の会員でもあるとの表記も。さすが、マリア様の国ブラジル。ブラジルが、BMIで先進国になる日も近い気がします。★★★★★
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