2014年4月2日水曜日

どきどきするポストコロニアル文学「日本語に生まれて 世界の本屋さんで考えたこと」中村和恵

日本語に生まれて――世界の本屋さんで考えたこと前に読んだ「地上の飯」では、旧植民地の食べ物の話でしたが、今回は本体。ポストコロニアル文学という、旧植民地に発生した、地元の言語でない、英語や、スペイン語など体制を占める言語で書かれた文学作品を指します。こうした文学を翻訳する作者のエッセイ集。イギリスでは、翻訳という分野の評価が低いとか、とにかく面白い。しかし、311以降のうだうだが後半は続きます。この部分は、3年待って書けばよかったのに。それでも、この本は面白いのでした。★★★

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