2009年6月13日土曜日

養蜂記 杉浦 明平

Youhouki なんとなく、養蜂がブームです。「ハチはなぜ大量死したのか」の巻末には、趣味の養蜂マニュアルが。オライリーの雑誌makeの編集者も養蜂を始めたと書いてあります。インターネットで検索すれば、10万円程度で養蜂セットが蜂付きで購入できます。皇居も近いし、養蜂でもと考えて、まずは参考書探し。しかし、この本の著者、杉浦 明平さんといえば、岩波文庫の「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」の著者です。ぼくも、この本読んでます。実家の渥美半島に戻って、趣味の養蜂をやっていて、その記録です。読んでなるほどです。やはり蜂は生き物なので、適当に始めようでは務まりません。分蜂や、スズメバチ被害、考えるだけで大変そうな作業が山もりです。しかも、かなり花がないと蜂蜜をとるのも難しそうです。読んでよかった、とにかく自然と付き合うのは大変だと改めて再認識できました。★★★★



2009年6月12日金曜日

水筒を買う

Rimg0074 小田原の帰りにスーパーで、水筒を買いました。500mlのやつ。エコでない、エコバックを持って、リサイクルの実際には行われていないペットボトルを買うのはみっともないと思ったからです。ところが、頑丈そうなステンレスの水筒も中蓋はプラスチックで保証は1年。これ、ペットボトル何百個ぶんのCO2が作るのに必要か考えると気が遠くなります。
レジ袋数百枚分のCO2が必要なエコバック。リサイクルの行われないペットボトル。どれだけ持つかわからない水筒。エコへの道は、大変です。



2009年6月10日水曜日

ヘミングウェイごっこ ジョー・ホールドマン

ヘミングウェイごっこ (ハヤカワ文庫SF)

大森望さん訳のSFの再読、第2弾です。へミングウエイの贋作を作ろうとすると、タイムパトロールがやってきて、やめさせようとする。なぜ、タイムパトロールが必要なのか、当のタイムパトロールも知らないという、不思議な小説です。論理を折っても無駄なので、読むのを楽しむしかないのですが、問題のへミングウエイの贋作小説を、十分に味わうだけの素養が、ぼくに無いようです。一応、へミングウエイはすべて、彼の伝記も読んではいるんですが、せっかくの再読も、前回と同じ感想を産んだだけでした。★★



2009年6月9日火曜日

キャピトルの物語 ワーシング年代記2 オースン・スコット・カード

New1a73 読む本がなくなって、大森望さん訳のSFの再読でもしようかということで、第1段です。スコット・カードといえば、個人が究極と闘うのがテーマ。エンダーでは、種の絶滅。そして、本編では、エントロピーの超越。しかし、これはうまくイカナッタ感があります。それでも、短編としては読み応えがあるのはさすがです。ひとりの個人が人類史にこれほど足跡を残せると考えるSF作家は彼だけでしょう。★★★



2009年6月6日土曜日

オオバンクラブの無法者 アーサー・ランサム

41nrs0ebh8l__sl500_aa240_ シリーズ5巻目です。今回は、お馴染みの4人兄弟+姉妹は登場しません。その代り、4巻で登場したディックとドロシアが活躍します。しかし、エミールと探偵たちみたいになってしまい、せっかくの船旅の持ち味が生かせてないようです。素晴らしい夏休みの復活を期待して、次巻を読みたいと思います。★★★



2009年6月5日金曜日

たまゆらり 高橋 克彦

たまゆらり日常的な恐怖譚です。作家の主人公が微妙な非現実に遭遇します。軽いジャブぐらいの怖さ。★★



2009年6月3日水曜日

長い冬休み アーサー・ランサム

00079182 シリーズ4巻。今回は、冬休み。ヨットはお預けです。代わりに、凍った湖沼を北極に見立てて、極地探検が開始されます。新キャラクターも登場。しかし、ヨットほどのリアリティーがないのは残念。★★★



2009年6月1日月曜日

アーサー王ここに眠る フィリップ・リーヴ

アーサー王ここに眠る (創元ブックランド)中世イギリスの片田舎で、武勇と剣だけで荒っぽく生きる無法者。彼が、アーサー王伝説のもとになり、戦闘に破れ死んでいく過程を、物語を紡ぐ吟遊詩人が、伝説の王へと作り上げていきます。翻訳は、井辻朱美。物語を必要とする心も、魔法と同じぐらい、不可解です。共感魔術が、人類から無くなる日まで、同じような物語が日々続いていくというのは恐ろしいことです。★★★