2009年8月9日日曜日

宇宙を織りなすもの―時間と空間の正体 ブライアン・グリーン

宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 上超ひも理論の解説書「エレガントな宇宙」の作者渾身の第2段です。今回は、時間と空間について物理学がどこまで考えられるようになったのか。その切り口の見事さに、呆然としました。
アインシュタインの2つの相対性理論、量子論、インフレーション理論、重力の統合、超ひも理論、ブレーンワールドまで、それぞれの理論が、時間と空間についてどのような新しい見方を示してくれたのかを、教えてくれます。エントロピーが減少するのは、この宇宙が成立時に、とんでもなく平坦で高いエントロピーを持っていたから、その理由をインフレーション理論がどう扱えるようにしたのか、その結果、時間の矢が、未来にも過去にも流れる現在の物理学においてどう考えられているのか。時空という切り口があることで、今までにない、解説書になっています。ここ10年で読んだ、科学解説書で文句なく1番面白いし、ほとんどのSFがみじめに見えるほど、世界の見方を変えてくれます。とにかく、勉強不足の部分を調べなおして、できるだけ早く、もう1度読みなおしたいと思ってます。★★★★★



2009年8月8日土曜日

船乗りクプクプの冒険 北 杜夫

船乗りクプクプの冒険 (集英社文庫)懐かしい本が復活しました。土人も、頑張ってます。ただ、後書きで、教育的とか書かれているのが気の毒。
ご存じの方が多いと思いますが、この本は、怠け者の土人が出てくるために、出版社により、自主的に廃番にされた本です。怠け者の土人、日本人に乾杯です。

海へ出るつもりじゃなかった アーサー・ランサム

41nrs0ebh8l__sl500_aa240_ シリーズ第7弾。デフォルトの4人兄弟が、事故で小型の外洋ヨットのまま、北海をイギリスから、オランダまで航海します。周りの大人(土人)の姿が素晴らしいです。シリーズの中で、今までで最も美しくて、素晴らしい航海です。初出場の、お父さんも素晴らしい、人間はリスクの中で、最も美しい人生が送れるのでした。★★★★★



2009年8月7日金曜日

闇狩り師黄石公の犬 夢枕 獏

闇狩り師 黄石公の犬 (トクマ・ノベルズ)九十九乱蔵、久々に登場です。しかし、最初からストーリーが読めていて、単純明快。見えない世界を、九十九乱蔵に見せて欲しかった。乱蔵もしゃべりすぎで、普通の民家の畳部屋にあの身体がしめる量感が伝わってきませんでした。★

孟嘗君(もうしょうくん)と戦国時代 宮城谷昌光

孟嘗君と戦国時代 (中公新書)NHKの番組「知るを楽しむ」のテキストに加筆修正したものが、中公新書から出ました。戦国時代を、孟嘗君とその周辺から、読み解いてみようという企画。テレビ用なので、内容が薄いのが残念ですが、それでも宮城谷思考の一端を覗くことができて幸せでした。春秋時代に、君主に琴を教える人は全員、自らの意思で目をつぶしていたそうで、この辺り、もう少し情報が欲しかったです。★★★



2009年8月6日木曜日

瀕死の双六問屋 忌野 清志郎

瀕死の双六問屋 (小学館文庫)テレビブロスという雑誌に連載された、不思議な文書。読むと、ブルースが聞きたくなります。★★★

ウロボロスの古写本

ウロボロスの古写本 上 (ハヤカワ文庫 NV ク 20-3) (ハヤカワ文庫NV)前作の「テンプル騎士団の古文書」と同じで、宗教や、歴史の重みがまるで感じられないのですが、スリラーサスペンスとして、3分に1回イベントがあります。サービスたっぷり、電車の中での暇つぶしにピッタリです。★★



2009年7月29日水曜日

ダイエットじゃないんですよ

昨日の記事に、問い合わせが、もこもこ来たので、とりあえず回答します。なんでこんなこと、やっているのか。まず、ダイエットとか、そんな身近な話ではなくて、後3年で50歳という体を、動かそうという意味が強いんです。走る、足もとの物を拾う、片足を上げて制止する、日常の写真のようなシーンができなくなるのは、ぼくの場合老齢ではなく、運動不足です。そこで、運動不足を徹底して解消しようということで、有酸素運動じゃないからダメとか、いろいろ言われましたが、グリコーゲンを100%消費する運動のどこが悪いのか???いざというときは、これでしょう。とにかく、体を自分の要求だけ動かすことができる、そして戦争が起こればそれを見に行き、必要なら息が切れるぐらい走ったり、重い物を持ったり、そんな人間のポテンシャルの問題なのでした。健康な体が欲しいのではありません、無理がきいて自分が見たいものを見るために、必要な身体。ダイエットで、見た眼がよくなったって、死ぬ時には役に立ちません。ただただ、見る時にそこにいる自分が欲しいと思っています。健康は、目的ではなく、手段だと思っているからこその、4時間無理無理筋トレなのでした。
健康を目的にしている馬鹿に呪いあれ、健康は何をするためなのか、目的がない健康こそ、頭の健康をなくしている証拠です。ダイエットも同じ、健康のためにダイエットって、目的のない人生の象徴のような気が。テレビって、本当に万人のためで、そんなものに自分の人生を頼りたくはないと、しみじみ思います。