2010年11月7日日曜日

「神秘結社アルカーヌム」トマス・ウィーラー

神秘結社アルカーヌム (扶桑社ミステリー)コナン・ドイル、ラブクラフト、フーディーニ、アレイスター・クロウリイ、マリー・ラヴォー、有名人が次々に登場する伝奇小説になってます。しかし、何のためにやっているのか、動機が全員わかりません。設定は、大瀧 啓裕が関心するぐらいなのでしょうが、小説の出来としてはちょっと。天使は、完全に無能。霊媒師の妹役は、何のためにこんなことをやっているのかわからないし、小説のできとしてダメなのでは。★

2010年11月6日土曜日

低真空操作電子顕微鏡と伴に「ぶらりミクロ散歩―電子顕微鏡で覗(のぞ)く世界」田中敬

ぶらりミクロ散歩――電子顕微鏡で覗く世界 (岩波新書)「タマムシの翅はなぜ玉虫色か」の著者です。80歳を超えて、未だに身の回りのものをなんでも、操作電子顕微鏡にかけてしまう。電子顕微鏡で世界を見つめる、エッセイになってます。楽しそう、いい加減、しかし、科学の力を感じる本です。★★★★

2010年11月5日金曜日

ニコライ堂バザーでピロシキ

ニコライ堂 図書館帰りに、ニコライ堂のバザー寄ってきました。シナモンケーキ200円、ピロシキ200円です。テーブルに椅子もあるので、その場で食べられます。ボルシチも頼めばお昼になります。



2010年11月4日木曜日

ニコライ堂のバザー2010年

ニコライ堂バザー 御茶ノ水ニコライ堂のバザーです。
5日10時から 16時。6日10時から15時です。
ケーキ、ピロシキ、古着や、レースのハンカチ、他とはちょっと違います。 



意外に力作「日本政治思想史―十七~十九世紀」渡辺 浩

日本政治思想史―十七~十九世紀思ったよりも力作でした。江戸中期から、明治初頭までの政治思想史です。特に朱子学と、武士道の絡みは見事。特に軍事従事者と、官僚の2面をもった武士の性格分析は新しい思想史ではないでしょうか。しかし、西洋思想の影響や、国学関連の影響がわずかしか触れられてなかったり。それでも、自分の現在の考え方を相対化できるレベルの本でした。★★★★

2010年11月3日水曜日

もしラグクラフトが真実だったら「アーカム計画」ロバート ブロック

アーカム計画 (創元推理文庫)ラグクラフトが書いた小説は、すべて真実だった。ラグクラフトの小説の印象深い場面が次々と再現され、オマージュに満ちてます。もちろん、この小説ならではの場面もあって、原子力潜水艦Vsクトゥルーといった対決まで。ラグクラフト好きにはたまらない小説です。★★★

2010年11月1日月曜日

山賊集団と対決「氷の中の処女―修道士カドフェルシリーズ(6)」エリス ピーター

氷のなかの処女―修道士カドフェルシリーズ〈6〉山賊集団が村を襲い、次々と皆殺しにしていきます。それに巻き込まれた貴族の兄弟。彼らを助けるために潜入した、モード派の騎士。今回は、アクションの連続です。カドフェルさへ、馬に乗り、尾行し、戦闘を後ろから見守ります。5巻はだめだめでしたが、今回はアタリでした。★★★

真面目な歴史でとってもツマラナイ「世界で最も危険な書物―グリモワールの歴史」オーウェン・デイビー

世界で最も危険な書物―グリモワールの歴史グリモワールというのは、魔術や呪文のことについて書いてある、魔術書をさしてます。つまり、魔術書の歴史というわけで、刺激的な内容を予想していたのですが、内容はあまりにも真面目な歴史書でした。いつ、誰が、どんな魔術書を手に入れ、あるいは手に入れられなかったかという無味乾燥の内容が延々と続きます。書物の中身に触れる部分はほとんどなし。がっかりです。唯一面白かったのは、17世紀の物語本で、二人の魔術師が30メートル離れ、魔法陣の中に立ち、モンスターを召喚し、戦わせるとという記述で、これって、日本のカードアニメそのものですよね。★