ガルシア=マルケス「族長の秋」、「チボの狂宴」マリオ・バルガス=リョサ。2作とも、ドミニカ共和国の独裁者だった、ラファエル・トゥルヒーリョ大統領が主人公だ。そして、本作品も英語で書かれた、トゥルヒーリョが登場する。文章は、マルケスから、構成は、バルガス=リョサからいただいて、魔術的リアリズムは、トールキンの指輪物語の悪の王サウロンを、トゥルヒーリョになぞらえることで達成している。ピュリツァー賞、全米批評家協会賞。そして、日本人には到底書けない本。「チボの狂宴」を読んだ時も、ノーベル文学書を受賞した後で、日本文学とのレベルの違いに、呆然としましたが、この本もどこか異星の文学のようです。何のために、小説があるのか、まるで違う世界。電子出版がどうとか、まるで関係ない小説の力がここにはあります。★★★★★
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