2006年2月8日水曜日

夢のなか―慶次郎縁側日記 北原 亞以子

410389213709lzzzzzzz 完成度が高い。作者最高のデキではないかと密かに思ってます。どの短編にも、便宜上の本当の悪者は登場しないで、人間が日常の暮らしの中で、悪に染まったり、どうしようもないことであがいたりしてます。しかも、最後はハッピーエンド。捕物帖の一つの完成型といえると思います。前作までの、時事的要素が強くなって、お説教ぽかったのも消えて、今回は時代性を廃した王道小説です。★★★★★



2006年2月7日火曜日

パ・マルに嫌われる

普段、運のよいことを自慢していたはずが、今日はボロボロです。仕事が忙しくなって、知り合いの六本木ヒルズのセミナーを欠席。ヒルズで「パ・マル」のスープを飲もうと思っていたのが、できなくなって、神田駅近くのパ・マルへ。ところが、19時閉店を忘れていて、着いたのが19時10分。すでに閉店。しかたなく、美味しいロースカツを食べに行きました。普段、ビールにロースなのですが、今日は飲むわけにもいかず、ご飯とロースカツ。ところが、回りの衣が喉にひっかかり、咳は出るし、ハンカチで押さえたら、血まででてました。危険、パリパリの衣が喉に刺さったままです。食事運が最悪の日。



2006年2月6日月曜日

歓楽英雄 古龍

30560879 貧乏しても友達がいればという、ちょっと馬鹿な人たちが集まった痛快小説。しかし、こういうものなら日本の山本周五郎の方が数段上。「町奉行日記」の中国版。★★



2006年2月5日日曜日

蝶舞う館 船戸 与一

406213124201_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 今回の舞台はベトナムです。しかも、現地に住み続ける日本人だけでなく、日本からたまたま赴いた日本人までが多数登場。日本人から見た、ベトナムが描かれるはずだったのですが、何故か後半失速。さすがに、同じようなテーマが続くと、日本人、ベトナム人、などという括りより、船戸人ともいえるような人種ができあがってしまい、彼らが同じような政治構想の中で死んでいくのに、違和感がなくなってきました。現実の政治に影響を及ぼさないためには、彼らは最初から死ぬと決まって登場しているわけで、死に方が問題だと思うんですが。★★★



2006年2月4日土曜日

ハイブリッド―新種 ロバート・J. ソウヤー

415011535401_ou09_pe0_scmzzzzzzz_傾くアメリカ社会を、ネアンデルタール人の眼を通して批判していると読めるのですが。ヒューマンまでは、これがうまく機能して、ソウヤーらしかったのですが、ハイブリッドでは宗教否定の論拠を



「脳はいかにして“神”を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス」
アンドリュー ニューバーグ (著), ヴィンス ローズ (著), ユージーン ダギリ (著),この本に置いたのはいただけません。
あくまでもネアンデルタールの眼を通してまでにして欲しかったです。★★★



2006年1月31日火曜日

殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語 繁田 信一

476012789501lzzzzzzz 殿上人も、内裏の女房たちも、まるで愚連隊です。従者を使って暴力のふるい放題。死刑さえなかったという、貴族社会のとらえ方がかなり変わるかも。いろんなものの読み直しができそうな気がします。★★★★



2006年1月30日月曜日

戦国名臣列伝 宮城谷 昌光

416324450601lzzzzzzz 戦国時代の名臣16名を紹介する短編集。秦の白起など、短編ならではの人物も紹介され、戦国時代が一覧できる。なかでも前書きの序では、「夏から始まる中国の王朝期をさいごの清までみても、ほんとうに自由な発想がゆるされたのは、この東周後期、すなわち戦国時代のみである」と、ぶっとんだ考えを披露している。また、人口も漢代と違って、斉の首都は60万人以上と、戦国時代の規模の大きさに思いをはせ、作者の思い入れの深さを感じさせる。★★★



2006年1月29日日曜日

キリストの勝利 ローマ人の物語XIV 塩野 七生

410309623309_ou09_pe0_scmzzzzzzz_ 今にいたるカトリック教会というシステムがどうやってできたのかが、バッチリわかります。聖アンブロシウスは、知ってましたが何をした人か具体的な知識がないままでした。カトリックのシステムが、破門や宗教裁判などのシステムが成立し社会がそれを認めていく手順は恐ろしく、不気味です。★★★★★