2008年8月31日日曜日

写真集 BONES 動物の骨格と機能美 湯沢英治

Bones ぼくが唯一、写真集が出ると必ず見てるカメラマン・湯沢英治の最新作です。真っ黒なレイアウトの上に、白い骨が並びます。魚類から、哺乳類まで脊椎動物が持つ骨自体は、死んだものですが、生きているより、その機能を感じさせて、まがまがしく綺麗です。★★★★★



2008年8月29日金曜日

本格保守宣言 佐藤健志

Hoshu 保守と革新は円環のように回転するというのですが、これでは論理にならなくて、後半、実際にはこう考えようとなるのですが、そこが中途半端なまま。思考途中のノートを読んでいるかのようで、こんなものを本にまとめた理由がわかりません。★



あなたの友人かも?は、スノークラッシュなのか

mixiで、最近、知り合いだけど、マイミクじゃない人の足跡がついてるなと思ったら、新しい機能がついたんですね。しかし、あなたの知り合いかも?じゃなくて、友人かも。そのうち、友人の定義も変わってくるんだろうなと考えてしまいます。一度も会ったことがない友人。会ったことのない友人のほうが多い人生。
これが進むと、スノークラッシュ・システム構築にやっと意味が出てくるのかも知れません。



2008年8月28日木曜日

昆虫 驚異の微小脳 水波 誠

Musi 哺乳類の巨大脳に対じする、昆虫の微小脳。実は、かなり作りは哺乳類に近い部分もあって、その研究がここまで進んでいるとは思いませんでした。内容はすごく高度。大学レベルの教科書1冊分の中身はあります。新書とは思えない素晴らしい本です。★★★



〈使い勝手〉のデザイン学 ヘンリー・ペトロスキー

Desin なぜ、完璧なデザインというのはないのか。いいデザインは、時代とともに変わってくる。そんな、考えたら当たり前のことを、きちんと拾って文字にしてあります。グラス、家の間取り、買い物袋、勉強にはならないかもしれませんが、読み物としては面白いです。工業デザインを、文化としてとらえて違った姿を見せてくれます。★★★★



2008年8月26日火曜日

Supinfocom特集

横浜のフランス映画祭で開催された「Supinfocom特集20周年!」を見てきました。音がいい、ここで入るぞと待っているとぴったりのタイミングでBGMがきます。しかし、1995年からなのに、20周年というタイトルは何のことなんだろう?



量子真空 アレステア・レナルズ

Ryousisinku 1216ページの文庫本です。新しい糊ができて、1000ページを超える文庫本ができるようになったそうです。800ページぐらいまでは面白いですが、そこから失速。内容的には、今までの続きなので、きちんと楽しむためには「啓示空間」「火星の長城」「銀河北極」「カズムシティ」を読み直して読みましょう。今までの物語が全て一緒になります。続編楽しみ。★★★



2008年8月25日月曜日

宇宙への秘密の鍵 ルーシー&S・ホーキング

Himitukosumo ホーキングとその娘さんが書いたファンタジーということで、ずいぶん評判が高かったのですが、読んで唖然としました。話しには、まるで説得力がなく、主人公が最後に地球は大切だと急に考える理由がみつかりません。子供はこれを読んでも感動しないでしょうし、大人が楽しめるレベルでないのはもちろんです。★



2008年8月24日日曜日

中国の歴史12 日本にとって中国とは何か 砺波 護

Tyugoku12 このシリーズもついに読み終わりました。まったく新しい歴史シリーズとして、とても楽しめました。この巻では、6人の著者がそれぞれ書いてますが、上田信の中国人の歴史意識が飛びぬけて面白かったです。宗族を中心とした、中国の理解は他でも読みましたが改めて、本を読んで解った気になる怖さを教えられました。★★★★



2008年8月22日金曜日

上野の第一物産でキムチを買う

Rimg0005kimu_2 上野の第一物産でキムチ買ってきました。752gで1105円でした。ビニール袋、紙袋、ビニール手付きと3重で電車に乗っても匂いません。甘くて辛くて、評判通り美味しいです。



2008年8月21日木曜日

Eye-Fi+リコーR8

Card200homereflect 10年ぶりに、デジカメを買い換えました。前のNikonももちろん、まだ十分使えるのですが、Eye-Fiカードを友人から譲り受けたので、SDカード対応カメラが欲しくなりました。これでデータをカメラから、無線LAN経由で吸い出せます。1枚だけとかの場合が多いので、意外に便利です。



2008年8月20日水曜日

戦いの子 カリン・ロワチー

Rowanti 幼児への性的虐待、子供を用兵として使用し、訓練する軍隊、奴隷売り買い、と悲惨なテーマが目白押しです。しかし、現在の地球に実際に存在していることを、SFと被害者を主人公とする教養小説化することで、悲惨さを押さえ小説として成立させている手腕はなかなかのものです。★★★



2008年8月19日火曜日

1万円の映画券

新宿のピカデリー、プラチナシートに座ってきました。ペアで、1万円の映画券です。頭、可笑しいですね。シャンパンも飲めますが、一緒に行った女の子はコーラで我慢してくれました。
http://www.shinjukupiccadilly.com/platinum/
しかし、3万円のプラチナルームって、見てみたかったです。上映時間があるので、ブルーノートよりも高いかも。半ズボンではセレブにはなれませんでした。来週は、ブルーマンに行ってきます。



2008年8月18日月曜日

ボルヘスと不死のオランウータン ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ

Alef ぼくが1番好きな作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスが探偵役として登場するとのことで、早速読みました。ボルヘス、ポー、ネクロノミコンといった痛いところをうまく使ってありますが、内容はミステリーとしてはほとんど成立していません。パロディとしてのレベルもたいしたことなし。何より、ぼくなら、ボルヘス、ネクロノミコン、チェスタトンを選択します。ただ翻訳は異常によくて、11頁の「これらはみな抗しがたい幸福な偶然の一致のように思えた」でうれしくならないボルヘス好きはいないでしょう。★★



2008年8月17日日曜日

オリュンポス ダン・シモンズ

Orinpos イリアスを読んでからずいぶんたちましたが、続編ようやく読み終わりました。オデッセイアになるのかと思ったら、ぜんぜん違ってました。イリアスに、シェークスピア、それにプルーストを軸に、片っ端から文学作品のパロディがぶち込まれています。読んで楽しいかというと、途中でだれました。途中、911への抗議っぽい部分も出てきて、あちらこちらに飛びすぎです。★★



とりあえず海底トンネル

Ca330090 実家へ帰ったついでに、門司まで行って、小倉まで各駅停車で関門海峡を渡ってみました。短い。2分程度?これなら神戸前の新幹線のトンネルの方がよほど長いです。小倉で想夫恋という焼きそば専門店に入ってみました。ラードでがちがち。これが好きな人もいるのでしょうが、ちょっと勘弁してといった味。がっかりです。東京に戻ってきました。



2008年8月15日金曜日

御茶ノ水エチオピアで70倍を食べる

週に2回は通っているカレー屋さん、御茶ノ水エチオピアで70倍を食べてみました。一緒に行った女の子に、載せられました。普段は20倍を食べてます。20倍で十分。これが美味しいという人は、若干問題があるかも。70倍は、そんなに辛くもなくて食べるのに問題はありませんが、あきらかに20倍のほうが美味しいです。ただ、刺激が欲しいだけなのでは。



2008年8月14日木曜日

日本宗教史 末木 文美士

Nihonnshuukyou 記紀神話は、仏教の多大な影響を受けている。日本の古代宗教は、何にでも神が宿っているとは考えていなかった。美化された、古代をもう一度、宗教を学問として考え直すことで、捕らえなおそうという行為は中々だと思いますが、それだけの説得力がないのが残念。★★



2008年8月13日水曜日

冬瓜のスープ

久々に作りました、冬瓜のスープ。冬瓜を、0.5mm幅に切って、2分下茹。CookDoの中華スープの元「香味」に、鶏の腿肉を入れて、15分。食べる前に、黒胡椒をかけて食べます。かなり幸せ。



2008年8月12日火曜日

中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国―清末中華民国 菊池 秀明

Tyuugoku10 清末から、国共合作あたりまでが対象ですが、世界の大国、日本に常に文明をもたらしてくれていた中国が、蹂躙され、苦悩し、独立を果たすまでが描かれています。まさに、西欧と東洋の衝突であり、人類史の中でもっとも多きな変化だったと思います。しかし、それを明確に表現した歴史書はほとんどなく、今後の研究に期待します。本書では、太平天国や、国共合作を、中国南部から、北部への初めてのアクセスととらへ、読み直そうとしていますが、魯迅の扱い方といい、成功しているとはいえないようです。★★★



2008年8月11日月曜日

広島国際アニメーション・フェスティバル

Mirosima_2 2日しか行けませんでしたが、コンペ作品が面白くて、悲惨な2年前と大違い。ディズニーの「グラゴーズ・ゲスト」に、ピクサーの「マジシャン・プレスト」のセミナーもありました。「グラゴーズ・ゲスト」は、立体版もみれたし、充実の2日間。夜は、お好み焼きにビールでした。



2008年8月5日火曜日

中国の歴史09 海と帝国―明清時代 上田 信

Tyugoku9 明、清500年間を、元から続く、東アジア世界の経済的な統合をキーワードに、読み直そうという壮大な提案が冒頭で行われます。しかし、全体に中途半端で、これから提出される論文の初稿を大量に繋いだような構成に終わってしまいました。とくに、東アジア世界の経済的な統合は、明、清の儒教的な世界の統合と区別がつかず、貿易は結局、銀の移動に限ってアジア世界を読み直せるにすぎず、説得力がありません。一般書としては明らかに無理があるようです。★



2008年8月4日月曜日

深海のYrr フランク・シェッツィング

Yrr 上中下の3巻完結ですが、当たり外れが激しいです。1巻は、翻訳が酷くて大丈夫なのと、不安に。2巻は、絶好調で海洋ものハードSFとして十分楽しめて、人物描写も申し分なし。3巻は、人物描写がぼろぼろで、登場人物を長編なのにうまく殺せなくて、人が多すぎてまとまっていません。そして、そのまま読了。とくに、最後の百ページはいらない、モノローグが延々と続いて読むのが辛いです。エコを題材にした、地球環境SFで書きたい地球の異変がいっぱいで、まとめられなかったのと、登場人物が大過ぎ、翻訳が悪いのとで、今ひとつ楽しめませんでした。★★



2008年8月3日日曜日

6.626068 × 10-34 m2 kg / sの刺青もの

今日も、図書館経由、秋葉原のワイズマートでお買い物。帰りの信号待ちで見つけました。腕に、6.626068 × 10-34 m2 kg / sの刺青をいれている白人男性20代。プランク定数です!お前は何者だと聞こうと追いかけたのですが、荷物いっぱいで見失いました。秋刀魚のお刺身も持っていたもので。ちなみに、プランク定数は、Planck's constantです。constantがすぐに思い浮かばなかったのは不覚としかいいようがありません。